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仕事中は全く会わない。
いや、会えない。
俺の仕事は乙木さんがサポートしてくる。
…ダメだ。
部長の件が不安すぎてAが心配だ。
キーボードから手を離し、顔を覆ってため息を吐くと隣から声がした。
「もしもし、阿部ちゃーん」
「ふっかかぁ」
「仕事進んでないよ。大丈夫？」
「…彼女が心配過ぎて手が進まない」
そう呟くとふっかは笑って俺の横に椅子を持ってきて座った。
「さっき、めめと話してたから多分大丈夫だよ」
何で知ってるんだ？この男
顔を上げて横を見るとふっかは結婚指輪を触っていた。
「…その癖、いつか落とすよ」
「落とさないようにしてんの。」
「…Aはさ、いつも我慢して
大丈夫しか言わないから隠してるんじゃないか？って疑ってしまうんだ。
でもさ、本当は信じてあげたくて
好きだから信じたいのに不安になる」
好きなのに不安になるって矛盾してるよなと思いながらふっかに話すとふっかは机に肘を着いて俺の方を見てきた。
「好きだから不安になるし、心配になるんでしょ？
それって阿部ちゃんがまじで好きって事だよ」
そういう捉え方もあるのか。
お昼時だから部屋には誰もいない。
俺とふっかしかいない
「……ずっと離したくないって思う」
「うん。俺もだったよ。」
「…だったよ？ってことは今は違うの？」
「今はね。
今は、信じてるし、これがあるから安心出来るかな」
これと言って見せてきたのは結婚指輪だった。
左手の薬指に光るその指輪は初めの頃よりも板についてきた。
「…凄いね。それ」
「凄いのよ。お守りよ」
「お守り」
「…阿部ちゃんもさ何かアクセサリーあげてみたら？」
「え？」
「指輪とかネックレスとか」
「なるほど」
あまりそういうのあげたことないよな。
マグカップはあるけど
…なんか俺の物って感じがして嫌だけど
1つぐらい我儘になってもいいよね。
そう思うと少しだけ気持ちが楽になったような気がした。
ある5月の中頃
過ごしやすい天気が多くシャツ1枚やラフな格好の皆
そんな中
「阿部さん、あの帰りが遅くなると思います」
「ん？」
ある日の晩御飯時にそう話すと彼は箸を置いて私の方を見た。
「どうした？」
「部長が数日海外研修でいないので」
「…まさか仕事任された？」
「……日付は跨がないと思います」
多分いや、跨ぐかもしれないが跨がないように帰りたい。
…できるかな。
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
