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そんな会話をした数日後
今日は目黒君は外回りらしく食堂で食べないらしい
同期とも会うことがなかったし研修なしの所属だったから目黒君や数人の人としか話せないでいる。
…今日は1人でご飯か
1人でご飯食べるとか嫌なんだよな
なんか寂しいというかさ
皆がお昼に行った後の部署でパソコンを操作していると向かい側の方から声がした。
「何してんの？」
「、…お疲れ様です」
「お疲れ様。お昼は？」
「お腹すいてないなぁと思っていいかなと」
携帯と財布を持った阿部さんが立っていた。
珍しい何か買いに行くのかな？
「一緒に食べに行く？」
「っ、え？」
合計を計算したくて手に持った電卓を落としてしまった。
今なんて？
「会社近くにご飯屋さんが出来たんだって。
行く？」
「……ちょ、ちょっと待って下さいね。
財布を」
「俺が出すから」
「え？！」
「俺が誘ったから俺がだす。
一緒にご飯食べに行こう」
阿部さんは私の横に来るとパソコンをスリープモードにした。
こうなったら行くしかないのかな
1回ご飯に行ったら楽かもよって目黒君は言ってたよな。
「…じゃあ、お言葉に甘えて」
そう私が言うと阿部さんは嬉しそうに笑って
「やったぁ」と言っていた。
先を歩く阿部さんの横に並ぶのは周りの目とかもあって恐ろしいと思い少し離れていたが部署を出た時に阿部さんが立ち止まって私が傍に来るのを待っていた。
「あの、大丈夫ですよ？ついてきますから」
「お話したいから待ってた」
「え、お話？」
「そう。配属になってからこうやって話したこともないなぁと思ってね」
社員証を取った阿部さんは少しだけ肩の力が抜けた感じであの鬼とかのイメージもない。
目黒君は阿部さんのこと阿部ちゃんって呼んでるっていうけどどうしてそこまで仲良くなったのかな。
お店までの道のりを歩きながら考えていると阿部さんが私に話しかけてきた。
「ねぇ、笹垣さんはめめと同期でしょ？」
「めめ…目黒くんですか？」
「そう。目黒君。
目黒君って呼んでるんだ。いつも目黒さんだから初めて知った」
「っ、すみません」
「うんん。しっかりしてるから仕事中はあだ名で呼ばないよなって思ってた」
阿部さんは嫌そうな顔もせず逆に嬉しそうだ。
「…阿部さん」
「ん？」
「楽しみなんですか？お昼」
「ん？んー。お昼が楽しみというか
笹垣さんのお話が楽しみかな」
私はその言葉を聞いて何故か顔が熱くなった。
…熱いな
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
