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「大人になってキスしたこと無かった」
「…え？」
「仕事一筋だったし」
「…阿部さんは」
「ん？」
「阿部さんは、阿部さんの事を凄く好きな人と一緒になった方が幸せですよ」
「…笹垣さんは？」
「…私は、
私と一緒になる人は凄く苦労しますよ？」
夜遅いので誰も居ないロビー
さっきコンビニで買った晩御飯をどこで食べよう。
「ご飯俺が泊まる部屋で食べていいよ」
「いいんですか？」
「うん」
部屋に向かうと椅子と机、テレビに簡易的な冷蔵庫に
ベッドが1つ
私は椅子に座ると少しずつ食べ進めた。
その間阿部さんは黙ってベッドに腰かけていた
何を話せばいいのかな
食べ進めていると阿部さんはベッドに横になりボーとしていた。
「女の人からキスされてさ」
「え？」
「俺はあの時なんて言えば良かったのか」
目元に手を当て仰向けになった阿部さん
食べ終えた私はゆっくり席から立ちベッドの方へ向かうと阿部さんはそのままの状態で眠っていた。
寝てる
女の人から無理やりキスされたって事なのかな
…まさか相手
いや、そういうの考えない方がいい
私は関係ないじゃん
だけど、なんか
今のこの人をほっといて帰るのは難しいかも
規則正しい呼吸音
床に座ってベッドに背中をあずける。
乙木さんは好きなんだろうな
じゃあ、なんで私ここに居るのかな
どうして引き止められたのかな
お腹いっぱいになったからか眠くなってきた。
目をつぶるとそのまま暗闇の中へと吸い込まれていった。
自然と目が覚めるとフワッとしたベッドに眠っていた。
私いつの間に
そして、周りを見渡してみると阿部さんは椅子に腰かけて眠っていた。
態々あっちに移動してる
ベッドから出て阿部さんの傍に近寄ってみる。
よく眠っている
どうしようかな
「…びっくりしたぁ」
「え？」
声がしたので見ると阿部さんが起きていた。
いつの間に
「すみません」
「うんん。寝ないの？」
「あ、いえ、家に帰ろうかなと」
「もう遅いし寝て大丈夫だよ」
「…じゃあ、私が椅子で寝ますので阿部さんはベッドで寝てください」
「え？？」
「いや、阿部さんがここの部屋をとったのに」
「いや俺は大丈夫だよ」
「体痛くしますよ？」
「大丈夫」
大丈夫じゃないよ
私は座っている阿部さんの手に触れようとしたが
シャツに触れた
「あの、…ね？」
何と説得すれば
すると、急に鼻を摘まれた
「馬鹿、まだ早い」
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
