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色んな場所を回ってご飯も食べているといつの間にか時間が過ぎていった。
時計を見たら夕方6時
帰らないといけないな
「あの」
「ん？」
「私、ここで」
「あれ？A家ここだっけ？」
「近いから大丈夫。
今日はありがとうございました。
楽しかったです」
立ち止まった3人に声をかけお礼を伝える。
歩いて帰れる距離だと思うし帰ろう。
それに、3人で話せることもあると思うし
お礼を伝えて1人帰り道を歩いていると人混みの中から誰かが走ってくる音が聞こえた。
振り返ってみると
「笹垣さん」
「！？え」
少し息の上がった阿部さんが傍に来た。
あれ？3人でどこかに行くんじゃ
「送る」
「、大丈夫ですよ。それよりも、佐久間さんや目黒君とお話とか」
「大丈夫。
逆に俺も車停めてるし」
成程
駐車場まで一緒に歩けば大丈夫だよね？
阿部さんが歩き出したので1歩2歩後ろをついていくと阿部さんは立ち止まって私の横に来た。
「楽しかった？」
「はい。とても楽しかったです。
あのアニメ観てみようって思いましたよ」
「布教されてるし」
スーツ以外を着る阿部さんは新鮮で
なんか、かっこいいなぁって思った。
車を停めている駐車場に着いたので私は立ち止まって阿部さんに挨拶した。
「今日は楽しかったです。
それでは、月曜日に」
「？え、ちょっと待って」
声をかけられたので顔を上げて阿部さんの方を見ると阿部さんは車の鍵を開けていた。
？なんだろう
「送るって言ったじゃん」
「……？え、ぁ、え？」
「運転あんま上手くないけど」
「いえ、そんな！態々」
「大丈夫。無事に送り届けるので」
これ、乗っていいのかな
いや、先ず会社の先輩で
戸惑っていると阿部さんは私の所に来た。
触れずただ傍で立ち止まって私の表情を見る。
「嫌なら…断って大丈夫だよ？」
「、嫌では。嫌ではないんです」
「よかった。」
阿部さんの後ろを歩いてどこに座ろうと思ったが
人に見られたらとかを考えてしまい助手席側の後部座席に座った。
運転席に座った阿部さんがクスクス笑う
「遠っ」
「…緊張したので」
「何に緊張するんだよ。
道案内大丈夫？」
「はい。」
周りの景色がフィルムのように変わっていく。
「そこを右です」
「はーい」
道案内の後は無言になる。
ただ、車の中に流れる音楽だけは自分が好きなタイプだった。
斜め後ろから見える運転席は
どこか手の届かぬ世界に思えた。
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
