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佐久間さんの後ろをついて行きながらお目当ての場所まで歩く。
佐久間さんがアニメのコトを熱く語っているのを隣で阿部さんはうんうんと頷いたりしながら聞いていて楽しそう。
私の隣を歩く目黒君は周りにあるお店の看板とかを見ていた。
「あ、あそこの珈琲美味しい」
「ほんと？」
「うん。この前飲み行った」
「彼女さん？」
「居ないし。先輩と」
笑いながら言う目黒君を見てこんなイケメンに彼女さん居ないのはおかしいだろうと思ったが確かに浮いた話も聞かないからいないんだなと思った。
傍から見たら話しながら道を歩いている今
私と目黒君が彼氏彼女と思われてもおかしくないよなぁ
周りを見ながら歩いていると佐久間さんが足を止め私たちの方を見てきた。
「到着！」
「ここですか？」
「聖地巡礼って本当に聖なるもので」
「はいはい、話が長くなるから先ずは入ろうか」
「なんでだよ！」
話が長くなるからと止められた佐久間さんは阿部さんの腕を掴んで力説していた。
お店の窓には綺麗なステンドグラスで作られた置物が見えた。
綺麗
まるで世界が変わったみたい
「私ここ好きです」
ワーワー話している3人の方を向いて言うと佐久間さんがキラキラと目を輝かせて私の傍に来た。
「分かる！？
ここの雑貨屋さんで主人公とヒロインが出会って」
なんか凄い熱が入ってる。
だけど、それだけ好きなんだという事だろう
何事にもここまで好きになれるのはいいことだと思う。
主人公の少年がふらっと立ち寄ったこのお店でヒロインの少女と出会い
そして、苦難を乗り越えてやっと付き合えて
佐久間さんの言葉選びにしても本当に素晴らしい作品なのだろう
今度観てみようかな
お店の中に入ると色々の雑貨が売ってありハンドメイドのブレスレットやハンカチ、キーホルダーも置いてあった。
…ハンカチいいな
「ウサギのハンカチって笹垣さんらしいね」
「え？」
隣から声がしたので見ると阿部さんが隣に立って私が見ていたハンカチを眺めていた。
「そうですか？」
「うん。小さくて可愛いって感じ」
「…チビって事ですか？」
「俺よりは小さい」
「まぁ、確かに…じゃあ阿部さんは梟で」
「え？梟」
「物知りで博識なので」
緑色の布に梟が小さく描かれているハンカチを手に取り阿部さんに渡す。
阿部さんはそのハンカチを見た後クスッと笑い「ありがとう」と呟いていた。
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
