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ん？
振り返るとそこに誰もいなくて
誰かがドアを閉める音だけが聞こえた。
会議に行った人かな？
でもなんで頭？？
頭を撫でながら誰だったんだと思っていると後ろから声がした。
「笹垣さん」
「？はい」
振り返ると乙木さんが立っていた。
表情からしてあまり良い風に見えない
私何かしたかな
すると乙木さんは少しだけ困惑した口調で私に聞いてきた。
「さっき、阿部先輩が貴方の頭に触れたけど
何かあるの？貴方達」
「……え」
え？
そんなの知らない
驚いて声が出ない
それでも目の前の乙木さんは「どうなの？」と聞いてくる
どうなのって…何？
ただの上司と部下じゃ
「…普通の同じ部署の上司と部下じゃ」
「じゃあ、なんであの人が貴方に触れたの？」
そんなの知らない
私が知りたい
「知りません。私分かりません」
「嘘言わないで」
「ほんとです」
反論しても相手は何か頂点に来たのかずっと質問してくる
こんなんじゃ他の人は仕事が出来ない。
どうすればいい？
私は質問してくる乙木さんを止めることが出来ない
「落ち着いてください」
「何が落ち着けよ！貴方みたいな子に」
色んなことを言われてもこれはどうしようも出来ない。
皆の視線や乙木さんの声が怖くなって私は部署を出ていった。
長い会議を終えて帰ってきたら入口近くに居るはずのあの子の姿がなかった。
どこいった？
周りを見ても居なくて不思議に思っていると近くに座っていた後輩が話しかけてきた。
「すみません。
あの、笹垣さんが居なくなってしまって」
「はぁ？！え？？
なんで」
「…あのですね。阿部先輩が笹垣さんの頭に触れたのを乙木さんが問いただして。
そしたら、笹垣さんが部署から出て行ってしまって」
成程
それは俺が悪い
「…笹垣さん以外は仕事してんの？」
「はい。乙木さんはどうにか周りの人が」
「……ちょっと用事があるからそのまま仕事してて」
「は、はい」
ドアを開けて部署から出ると彼女が行きそうな所を探してみることにした。
こんな真夏日
クーラーついてない部屋だと危ない
早く見つけないと
資料室に隠り考えても分からないし
なんなら、帰りたくない
でも仕事があるし
窓を開けて空気を入れていても蒸し暑い
どうしよう
この状況でどう出れば
棚に背中を預けて考えているとドアが開く音がした。
誰か探しに来たのかな
顔をあげようとしたら腕を引っ張られた。
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
