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やらかした
店員さんが居なくなった後顔を隠している目の前の女性を見て思った。
隠しているつもりでも耳は隠れていない
真っ赤でそのままの気持ちを表しているかのように見えた。
本をペラペラとめくると自分の誕生日のページになった。
『焦ると終わり』
…いや、焦らせているの俺だ
左手で顔を隠してどうしようと考えてみたが目の前の人はもっと緊張している。
好きなのか
なんなのか
でも
…今日
『阿部先輩、あの二人お似合いですよね？』
『ほら、笹垣さんと目黒君』
あんまいい気持ちしなかった。
そうだねってなればいいのに
どんな顔しているんだろうと思い顔を隠す彼女の手に触れようと手を伸ばす。
すると簡単に触れる事が出来た。
触れるとビクッと指が動きキュッと力を入れたのでゆっくりと指から離れると彼女は小さな声で「本を貸してください」と呟いた。
言われたとおり渡すと下を向いてページをめくり俺に渡してきた。
「…Aさんの誕生日？」
コクリと頷いて紅茶を1口飲む。
耳まで真っ赤なのに目も泣きそうな感じでほんと
申し訳ない気持ちになった。
ペラペラとめくりその誕生日のところで止めると色々と書いてあった。
叶わないと思ったら逃げるタイプです。
…じゃあ、叶うならどうなるのか
「…あの」
「ん？」
「さっき…今度って言ってましたよね？」
今度？
さっき
その時、ここに来た時の会話を思い出した。
うん。今度頼もうって言った。
そのままの意味で
「今度、一緒にまた行きませんか？」
分かるように伝えると笹垣さんは息をスっと呑み
こくりと頷いた。
またがあるならそのまたに賭けたい
珈琲を1口飲むとほんのりいい香りがして飲みやすかった。
今度来た時は彼女が読んでいた本を読もうかな
『このタイプの人は一途です。
ですが、そのことに気づかれないまま終わる事が多く恋愛が叶ったことは少ないです』
一途か
可愛いな
喫茶店を出たのは少し暗くなってからで20時ぐらいだった。
なんか、一気に色んなことがありすぎて濃ゆい数時間だったな。
阿部さんの少し後ろを歩いていると阿部さんは立ち止まって私の横に来た。
「自家製グラタンとかパスタとかすごい気になるよね」
「気になりますね」
「うん。
あ、パスタってね幕末の時に日本に来たんだって」
「え、そうなんですか？」
「そう。」
初めて知ったな。
勉強熱心なんだなこの人
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
