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相手？
相手？？
占いたい相手
「…え、あ、…」
「ごめん。答えにくい質問だよね」
「…いえ。
……ただ、見えない先なので暗闇みたいに分からなくてこの先をどうなるんだろうって思う時はあります」
好きな人も分からないし
いつ自分がそういう人が出来るのかも分からない。
「見えないから不安にもなるし楽しみになる時もあるよ」
「…阿部さん？」
「俺は、周りの人も結婚していくけどさ
将来独り身かなぁとか思うし
でも、もしかしたら俺は鈍感だって言われるから気づいていないだけであの子のこと好きなんじゃないかなぁとかそう考える時ある。」
綺麗に食べ終えた皿を店員さんが取りやすいように端に置いている阿部さん
そんな阿部さんがいう言葉はどこか私にも当てはまる内容だった。
「現に最近そう思う時があるかな」
「……今ですか？」
「うん。今。」
あの子ってどの子なんだろうか
あのいつも笑顔で受付にいる人かな
それともどこか違う部署なのか
或いは
「…阿部さんの事が気になっている方がいらっしゃるらしいです」
「…ん？」
「…可愛い服着て可愛い髪型で綺麗な女性といいますか。フワフワ？したような感じで」
「…うん。」
「、そうだ、一度この恋占いの本でその人占ってみませんか？もしかしたら当たったてなるかもしれないですし」
相槌が怖くて咄嗟に立ち上がり本を取る。
座りながらページをめくると生年月日と血液型とかが必要なページがあった。
「生年月日ですか。あ、血液型もですね」
えぇ、乙木さんいつ？
血液型は確か
思いだそうとしていると阿部さんが私の手からスっと本を取っていた。
あれ？
阿部さんは本をペラペラとめくり生年月日のページになると本を見たまま口を開いた。
「生年月日いつ？」
「…？その人のですか？」
「…Aさんの」
……？
え、
これはどういうこと
急に生年月日は聞かれて
しかも名前で
Aさんって
ビックリしてなのか心臓がキュってなって苦しくて
今私どんな表情をしているのかな？
言葉が出なくて本を見ている阿部さんを見ながら涼しいはずなのに汗が出てきた。
「…ぇ、あの」
「失礼します。食後の飲み物です」
タイミングよく飲み物が運ばれてきた。
紅茶と珈琲
店員さんが食べ終えた皿を手に取り「ごゆっくり」と言うと私は手のひらで顔を隠して下を向いた。
どうしよう
おさまらない
どうしよう
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
