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仕事をしてあと少しで定時という時に話し声が聞こえた。
「乙木さんさ、お昼おもいきって彼女さんいるんですかぁ？って聞いたんだって」
「えぇ？そしたら！？」
「ん？なんか、別にいいかなぁってきたんだって」
「ひぇー、そのタイプか」
コソコソと聞こえる噂話はいつもの事
だけど内容が私が目黒君と話している時の内容だった。
振られたのかな？乙木さん
チラッと乙木さんの方を見たけど普通に仕事をしていていつもと変わらない。
定時になって片付けをして席を立とうとしたら阿部さんが荷物を持って「お先に失礼します」と先に扉を開けていた。
！？いや、先輩を待たせるのはいけない
「お疲れ様です。お先に失礼致します」
ドアを開けて会社の外に出てみるがどこにもいない。
あれ？帰ったのかな？
キョロキョロと周りを見ていると「こっちだよ」と声がした。
見ると近くの柱の所に立っていて手招きをしていた。
「すみません。待たせてしまって」
「大丈夫だよ。
行こうか」
一緒に歩こうと思ったがふとこれが乙木さんとかにバレたら来週大変ではと思い少しだけ間隔を空けて歩くことにした。
阿部さんは店の前で立ち止まるとニッと笑い「ここです」と言った。
建物は喫茶店のような家のような
だけど喫茶店だと分かる。メニュー表のボードも置いてあって窓から本が沢山見える。
扉を開けるとカランカランと音がして本の香りと珈琲の香りがほんのりとした。
沢山の本が囲んでいて凄いの一言だった。
店員さんが「2名様ですね」と言って角の席を勧め席につくと四方本に囲まれた空間で本の表紙とかを眺めていた。
あの本何年前の本だっけ？
あれはなんか賞とってる
「楽しそうでよかった」
「え？あ、落ち着きなくてすみません」
「なんで？こんなワクワクしてくれるとは思わなかった」
メニュー表を広げた阿部さんは私に見せた
「オムライス？」
「…はい」
「ははっ、じゃあ俺は何にしようかなぁ」
「…あ、これ食後に珈琲とか飲み物ついてくるんですね」
「何がいい？」
「んー、珈琲もいいですし紅茶とか
あ、ココアも」
飲み物のページをジーと眺めていると阿部さんは私の方をジーとみていた。
「めめの言った通り決められないってなるんだね」
「え？」
「よく見てるなぁって思ってさ、めめ」
「…お恥ずかしいながらに」
「ははっ、じゃあ今日は何飲みたい？」
「…紅茶で」
「うん。じゃあ、今度どれか飲もうか」
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
