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月日が流れて現在は経理課の方に所属している。
あの年の冬に退職しようとしたら突然経理課への異動を知らされた。
辞めるタイミングを失ったなと思ったし
「え、経理課ですか？」
「そう。良かったじゃないか、経理課からの引き抜きなんて珍しいんだぞ」
引き抜き？
何故私が？
いや、私覚悟決めてたのに
まるで先手を打たれたかのようで為す術もなく経理課の扉を開けた。
経理課は人数も少なく皆各々仕事があった。
研修も受けていない為直属の先輩が教えるとなったが教えて下さる相手が
「課長補佐の阿部です。
笹垣さんよろしくお願いします」
「笹垣です。よろしくお願いします」
阿部さんだった。
そして少しのミスも許されないのでものすごくプレッシャーがある。
なんで引き抜かれたのか聞けたらいいが聞ける相手では無い。
さっきお昼に貰った紙も何度も間違えては阿部さんが教えて下さる。
…私、覚えが悪すぎないか？
はぁっとため息をつきながら間違った箇所を訂正していると課長の近くの席に座っている阿部さんが目についた。
お昼も食べずに仕事はまずくないかな
私は立ち上がり給湯室に行き珈琲をいれた。
その珈琲を2つのカップに注いでいく。
「どうぞ」
「、…あ、笹垣さんか」
「お昼食べてないんですよね？
もう少しお昼休みありますし」
「珈琲があればいいよ。ありがとう」
珈琲を飲みながら書類に目を通している阿部さん
仕事熱心過ぎて倒れるか心配なんだけど
「じゃあ、珈琲のおともにどうぞ」
私はポケットからチョコレートと飴を取り出すとそれを阿部さんの机の上に置いて自分の席へと戻った。
「あれ？阿部ちゃんどうしたのそのチョコレート」
「貰った。」
午後の休憩時間にふっかと珈琲を飲みに休憩スペースに向かった。
「阿部ちゃんさ、お昼はしっかり取りなよ」
「奥さんの手作りお弁当のふっかに言われたくないね」
「あのね阿部ちゃんそれでもね、食べなきゃ」
ポケットからチョコレートを1つ取り口の中に入れる
甘いな…なんかな
「…阿部ちゃんも好きな人ができれば分かるって」
「好きな人ねぇ」
そんなの分かるわけないよ
珈琲を1口飲むのと同時に俺のポケットの中からお菓子を取ろうとふっかが手を伸ばしてきた。
「あげないよ？」
「えー、なんでよ。」
「これ、俺の」
なんかこのお菓子だけは取られたくないんだよな。
変なの
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
