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近くのコンビニでパンやおにぎりを買ってそれを部署で食べる。
阿部さんも席に座ってるし
なんなら、ネクタイあのままだし
結び直していいのに
ネットニュースを見ながら口にパンを入れる。
へぇー、今年梅雨入り早いんだ。
もぐもぐと口を動かしていると部署の扉が開き目黒君がやってきた。
「？あれ、目黒君」
「食堂来ないからまた仕事してんのかと思った」
「ごめん。
あ、そういえば梅雨入り早いらしいよ」
「へぇー、まじか」
隣に腰かけた目黒君は「営業疲れたぁ」と言って一息ついていた。
「目黒君ご飯食べた？」
「食べた」
「今日の日替わりランチはなんでした？」
「今日は確か海老フライだった」
「わ、人気」
「うん。沢山人いた。
経理の…誰だっけ？…ほら、髪フワフワであのースカートヒラヒラ」
目黒君、擬音じゃん
ヒラヒラでフワフワ？
パンを食べながら誰だろうと考えたらふとあるひとりが頭をよぎった。
「乙木さん？」
「あ、そんな名前の人。流石。」
「その人が何かあったの？」
珈琲を飲んで口の中にあったものを全て流し込む。
何言ってたんだろうな
すると、目黒君は周りをキョロキョロとした後私の方を見て困った感じの口調で話した。
「阿部ちゃんの事が気になっているって内容で彼女居るのかなぁとか好きな手料理何かなぁとかなんか言ってた」
珈琲の缶の蓋を閉めようとしたがその手は止まった。
やっぱり乙木さんは好きなんだってそう思った。
「…そうなんだ」
「うん。すげぇ必死だなって思った」
珈琲を置いてパンを口に入れる。
ほんのり甘い
もぐもぐと口を動かしていると奥の方から声がした。
「めめー、それほんと？」
「え！？阿部ちゃん居たの？！」
「いや、居たのって俺ずっと居た！」
「あぁ、居ないと思ってた」
阿部さんは笑いながら立ち上がり私たちの所へと来た。
そして、私の椅子の背もたれに手をついて目黒君の方を見ていた。
「へぇー、そんな事があったんだ」
「阿部ちゃんあざといのに」
「どういう意味？」
笑う阿部さんを見て嫌そうに見えなかった。
ちらっと上を見ようと思ったが見ない方がいいかもしれないと思い下か目黒君の方を見た。
いやぁ、阿部ちゃんが小さくて見えなかったとか言う目黒君
確かに目黒君の方が身長高いけど阿部さんも高い方だよね。
「で？阿部ちゃんはどうなの？」
「俺？
俺は」
その時扉が開いて乙木さんが帰ってきた。
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
