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残業地獄も終え今週はいい週になりそうだと思った矢先
「阿部せんぱーい、総務の深澤さんから内線です」
「分かった。ありがとう、乙木さん」
「先輩、かっこいいネクタイですねぇ」
「？あー、ありがとう」
いや、残業もないし凄く良いはずなのに
どうして違うのかな
乙木さんは阿部さんに話しかけに行ったりしている。
周りの人もコソコソと話す
「乙木ちゃんもしや次は阿部さんかな」
「うわ、難しいって」
「でもこの2人付き合ったら面白いと思うぞ」
「確かに」
こういう時どっちに合わせたらいいのかな
周りに合わせた方がいいのかな
でも
あまり話す機会もないまま時間が過ぎた。
そして、木曜日帰ろうとした時阿部さんが後ろから追っかけてきて声をかけてきた。
「待って」
振り返ると阿部さんは傍に来て私に「明日」と言ってきた。
明日
金曜日だ
「阿部さん」
「ん？」
「…私と居て楽しいですか？」
「え？」
「って、何言ってんだか。
明日ですよね？楽しみです。
でも、無理はしないで下さいね。」
「無理はしてないよ。
俺も楽しみだからね」
これ、乙木さんが知ったら大変かもしれない。
どうか明日は
「じゃあ明日」
「はい。明日」
明日だけは幸せな気分でいたい
次の日の朝は少しだけ緊張して髪型や服装も念入りにチェックしていた。
バッグや靴は変えよう。
スーツもあの喫茶店の雰囲気似合うような感じにしよう
よしっと気合を入れて会社に向かった。
「あれ！？阿部さん！そのネクタイ凄いですね」
「へへ、ありがとう」
朝来た時阿部さんの傍に乙木さんが居て二人で話していた。
変わったネクタイしている
なんだろうカッコイイな
だけどもう少し早く来たらその言葉言えたのかな？
少しだけ緊張していたのか私自身いつものパンプスじゃないしいつものバッグでは無い。
髪だって鏡の前ではねてないよね？って凄く確認した。
私一人だけなのかな
こんなに浮かれてるの
そして勝手に傷付くのも
二人の方を見ないように席につくと隣の席の先輩が声をかけてきた。
「お！なんか珍しいね。Aさんがそういう格好しているの。今日何？デート？」
「え、ぁ…デートではなくて」
なんて言えばいいの？
食事です？
バッグを机の上に置こうとしながら考えていると横から声がした。
「おはよう。」
「、おはようございます」
その声の主は今話したくない人だった。
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ハル春(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます！更新が不定期なので待たせてしまう事が多いと思いますが少しずつ頑張っていきたいと思います！もっと面白い作品にしていこうと思います。 (2021年7月13日 21時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - コメント失礼します。 作品が面白くていつも拝見しています 作者さんのペースで頑張ってください (2021年7月3日 16時) (レス) id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - やまださん» ありがとうございます！更新が不定期ですが頑張っていきたいと思います。もどかしくなるのは確かに分かります。楽しく読んで下さりありがとうございます。これからも頑張っていきますね！ (2021年6月27日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
やまだ - コメント失礼します！読んでいてキュンキュンするしもどかしくなるし、とても楽しく読ませてもらってます！更新を楽しみに待ってます！ (2021年6月26日 15時) (レス) id: b91da3af14 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ハル春さん» 返信ありがとうございます。まさか私の作品を読んでくださっているとは思わず驚きました。恥ずかしながら私は更新ペースが遅いのですが、応援のお言葉とても嬉しいです。頑張りますね。 (2021年6月26日 13時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年6月9日 6時
