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朝方、少しだけ寒くなり目を開けると隣に彼が居なかった。
帰ったのかな？
…静かな部屋だな
体を起こすと自分が着ていたスーツが綺麗にハンガーにかけられていた。
深澤さんわざわざしてくれたのかな
ベッドから出て見ると光るものが目に入った。
なんだ？
手に取るとネクタイピンが落ちていた。
！？忘れ物
深澤さんの携帯に電話をかけようと思い携帯を手に取ったがもしも寝ていたらとかを考えてかけれなかった。
メールでいいのか？
メールを開いて深澤さんにメールを打つ
『深澤さん、おはようございます。
ネクタイピンを会社で渡しても良いですか？』
いや、まず落としてましたが抜けてるよ。
困っているとすぐに返信が来た。
『おはよう。やっぱ、忘れてた？
ごめんね。お願い』
…起きてたのか
ネクタイピンを何か袋に入れたくても家にない為ハンカチに包んでバッグの中に入れた。
会社で渡そうと。
会社に着くと深澤さんは来ていて他の人もちらほらといた。
机にバッグを置いてハンカチを持つと彼の所に向かった。
メールを確認している彼の所に行くと「おはよう」と言って私の方を向いてくれた。
「おはようございます。あの、これ」
ハンカチの中からネクタイピンを取り渡すと深澤さんは「ごめんね。ありがとー」と言って受け取った。
目の前でネクタイピンをつける彼を見てネクタイピンを付ける付けないでこんなに違うんだなと思っていると後ろから声がした。
「どうして、Aちゃんが深澤先輩のネクタイピンを持ってるの？」
「っ！？」
振り向くと先輩である女性が立っていた。
どうしよう。なんて言おうか
「昨日、落としてさ。伏本さんが届けてくれたんだ」
深澤さんが先輩にそう返答をするとそれを聞いた先輩は「そうなんだ」と言って笑っていた。
……ギリギリセーフなのかな。
顔が熱くなりそうなのを堪えて私は1度頭を下げてから自分の机に戻った。
机に戻ると向井先輩がメールを確認しながら朝ごはんを食べていた。
「珍しいですね。先輩がここで朝ごはんって」
「寝坊してん。珍しく」
「それは、珍しいですね。でも、先輩も無理はしないで下さいよ？」
「ありがと。ほんまAはええ子やわ」
へへっと笑う向井先輩を見て先輩もいい人ですよと思った。
昨日みたいな失敗はしたくない。
仕事はちゃんとして今日はシャキッと1日を乗り切ろう。
頑張ろう。
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ハル春(プロフ) - naoさん» こんにちは！コメントありがとうございます。2ターン目なんですか！？読み返して下さりありがとうございます。細かく丁寧に書くことを心掛けていますがそう言って下さりとても嬉しいです！続きの方の作品も頑張っていきますね！ (2023年5月2日 15時) (
レス) @page9 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは。このお話、長編だし、続きのお話もあるので、GWだし読み返そうと思って、全編通しては2ターン目なんですが、ダメです。絶対泣いちゃうんです。キューっと苦しくなったり神経?が痛くなったり。みんなキャラにあっていて声が聞こえるようです。大好きです。 (2023年5月2日 13時) (レス) @page20 id: 6fa3cc8cda (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» ありがとうございます！色々とあって不定期更新になるかもしれませんが頑張っていきますね！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月22日 22時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 紗世さん» コメントありがとうございます！こんばんは。不定期で大量更新が多いのでバランスが悪いと思いますが楽しみにして下さりとても嬉しく思います。あと少しでまた移行すると思いますがこれからも更新頑張っていきますね！応援ありがとうございます。 (2020年8月15日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年7月13日 16時
