一 ページ2
目が覚めた時には朝だった
どこかの屋敷のどこかの一室で屋根が綺麗に木が並んでいる
右側からは縁側なのか襖を開ければ多分そこは庭なのだろう
誰もいないのか物音一つしない
昨日…私どうしたっけ？
上半身起こして起きてみると足に包帯が巻かれているは分かった
口のところにはなにか薬を塗ったのか薬品の匂いがする
「…いたた」
口を開けようとしても口の端を切ってるのか痛い
でもどうにか起きなくてはならない。
立ち上がって襖を開けようと足を引きずって歩くとその音に合わせて足音が聞こえてきた
そして急に襖が開いた
「おはよう」
「っ！？お、おはようございます」
昨日見た男の人が手に風呂敷と着物、帯などをもって入ってきた
おはようということは朝なのか
男は私の姿をちらっと一度見たあと襖を閉めて私の肩を掴んで座らせた
「え、な、何を」
「足、痛いでしょ？」
「ま、まぁ。ですが」
「それに、着物もちょっと汚れてるからこれに着替えて」
なんでしょう
この人はすごくいい人だとは分かるが
誰かも分からない
そんな人にこんなことされていいのか？
私は1度息を飲んだあとに男から着物を受け取り
「あ、あの。貴方のお名前は」
「あぁ、名前ねぇ。
ここでは上の名前で木村って言われてるよ」
上ってことは下は教えてくれないんだ
木村さんと名乗った男は私の帯に手をかけて脱がそうとしていた
「っ！？な、何してるんですか！！」
「何って…あ、ごめんごめん。
俺触れないから着替えていいよ」
「えぇここ出ですか！？」
「ここじゃなければどこで着替えるんだよ」
ハハッと笑っている人だけど分かったことはある
この人
「もしかして……そのようなお仕事ですか？」
体の
そう言うと木村さんは目を細めながら私の方を見てきた
「だと言ったら？」
当たってるの…かな？
多分当たってるんだろうな
私は正坐をし木村さんの目をまっすぐ見ながら言った
「だとしても助けてくれた方です。
感謝しています」
「……君のこと嫌いじゃないかもな。
名前は？」
「え、…Aです。」
「上は？」
「……両親が私を捨てたのでどれを名乗っても何も役に立ちません。ですので……下を」
「なるほどね。俺とは逆ということか」
そのような仕事でも普通は下の名前を使っていいはず
ここはちょっと変わってるのかもしれないな
木村さんはその後部屋を出ていき私は着替えた。
変な所だ。
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はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください！！ (2017年8月22日 19時) (
レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
銀 - あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています！ (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
聖(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます！(゜▼゜＊） (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年6月9日 13時
