検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:499,302 hit

三十九 ページ41

「え、お金がですか?」

「そうなんだよ。あの家娘さんがいなくなったと同時にお金が沢山入ったらしくてねー。全く此処いらではいい金持ちになってしまったよ」

晩御飯の買い物中一緒になった近くに住む住人と話していたらそんなら会話になった。

なんでも、ところどころのお家で娘がいなくなったという。

だが、同時に多額の金がその家に舞い降りてき
商売や家を買うたり高価な着物を買ったりと他の人達とは見ても分かるぐらいの生活へとなったという


多分これは全て立花さんが言った人攫いが加さんしている。

そして、多額のお金は買った人からのお金


年頃の娘を手放せるのがある意味恐ろしいと考えた。

まぁ、そういう私もそんな身だが

一先ずこれを立花さんに報告しなければ


私は荷物を持って道を歩き出した。

だがそこに一人の役人のようなナリをした男が


でも見た目は役人ぽくても


あれは役人ではない


役人であれば鞘の付け方違う

あれはあまりにも綺麗ではない

多分…浪人


だが何故浪人があのようななりを?


恐る恐る隣を通って屋敷に帰った






「なるほどな」

「私からみた憶測ですが
恐らく役人として出向いて女性をさらっているのだと考えます。そして、さらい屋が来るのは雇われた時のみ。

つまり、娘の家族側にも罪があると考えます」


「Aの憶測からしてもそれは一理あるな。
しかし、…自分たちの生活のために子供をそうするとは」


報告をしていると立花さんは悔しそうにしていた

悔しいのは同じだ

私も救えないことに悔しさはある

立花さんは壁にかけてあった短刀を私に渡してきた

「これは」

「自分の身は自分で守れ。
ではないけど、まぁ俺らがいない時でも対応できるように」


「…大切に致します」

「あぁ、ともかくお前も気をつけろ」

「はい」



私はその短刀を帯にさした。



女がいなくなる事件として街の方も調査をし始めた。

しかし、これが始まったのは立花さんが調べだした3ヶ月後

遅いとも言える行動だった。


「そりゃあ、依頼者自体が隠してるんですからね」

「まぁな。…A」

「はい」

「ちょっとらお前を借りるが…いいか?」

「…ん?」


この後、立花さんが出した作戦は私もだが屋敷の人達も巻き込むほどの大事件となる

その名を


「椿樹血戦」


という。

四十→←三十八



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (317 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
683人がお気に入り
設定タグ:男性声優 , 恋愛 , 花魁
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください!! (2017年8月22日 19時) (レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています! (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます!(゜▼゜*) (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2017年6月9日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。