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三十二 ページ34

つ、妻?!

訳分からず混乱してると上の方から


「若旦那様やそれは俺にも聞き捨てならない」

「…福山さん」

腕組みをして紅色の男性用の着物を着た福山さんが私の後ろに立っていた

福山さんはフッと笑っているが目は笑ってない。

私はそんな福山さんを見ていると


「彼女は凄く素晴らしい方だ。だからどうか
我妻にと」

「できるか」

ケッとした感じで福山さんは反論

そして、男性と福山さんは無言のにらみ合い

私はどうすればいいのか

その時、福山さんの肩をポンッと叩く立花さんがいた

「まぁ、俺らで決めるより本人に決めたらどうです?…Aさん」

「え、そんな」

立花さんの目からして「やれ」という感じだ。
決めるのが私ってまた無茶な

これを断ればどうなるの?

だってどこかの名家だよ?


正座してぐっと拳を作った手を見て思った


「櫻井さん、何の騒ぎかと思ってきたら…。
これは数日開けたらどうです?今は決めれないですよ」


後ろから木村さんの声が聞こえて見ると木村さんは私の横に座って私の背中をさすっていた

「…ゆっくり…ね?」

「…はい」


櫻井さんはそんな私を見て一度目線を逸らしたあと男性に向き直って

「また後日、返事をしましょう。」

「そうですか…良い返事が聞けることを期待しております。それでは

Aさん、また会いましょう」


男性はそう言って私の横を通り過ぎた



「…私は」

「Aさん、俺達も考えるから」

フッと笑顔の櫻井さんはそう私に言った

でも、それでも私が持ち込んだ種だ

これは私が片付けなくてはならない。


だから


「私、お嫁に行きます」

自分で終わりを付けなくてはならないんだ


そう言うと私の周りにいた4人は驚いていた

静かになる室内

その中


「面白い奴だと思ったけどここまで面白いとは」

福山さんだけが唯一一番初めに言葉を発した

そして


「そんな奴あげねぇよ」

少しだけ初めて聞いた福山さんの声が私の耳へと入っていった。

「A」

「?」

福山さんが呼んだので顔を上げると

「お前が選べ誰となりたいか」

「…え?」

「妻になりたいのは誰か」

呆然とそれを聞いていると福山さんはニッと笑って私の頭に1度だけ触れて部屋を出ていった


これは


なんて答えればいいの?

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はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください!! (2017年8月22日 19時) (レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています! (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます!(゜▼゜*) (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年6月9日 13時

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