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彼は何も悪くない。

私があの時怒らせたし



黙って聞いていると中間さんは私に説明をしてきた。


宇津山さんが神山さんに何かを伝えた

そしたら神山さんは怒って怒鳴った。

周りが止めようにも止められそうにもなく、また宇津山さんは彼氏だったくせにとかいう嘘を流していた。

いや、もう話の意味わからない



つまり宇津山さんの「嘘」が周りから見たら「現実」に捉えられて神山さんが悪く見られてる?ということ??


いや、彼は悪くないし


悪いのは…


「……中間さん


…今神山さんは?」


「神ちゃんは、今しれっと普通に仕事しとるよ。
でももうオーラから」

「…そうですか」



近づけないというやつかな


何を言われたんだろう


もしかしてこの前私が宇津山さんの逆鱗に触れたからその時の内容かな


いや、ていうかあの人は私と付き合ってないし
何でこんなに悩んでんの?

馬鹿…自分物凄く馬鹿だ。



その後電話が終わり私はすぐに部署へと戻った。


仕事はちゃんとしないと

だから


……今日の電車何時かな









定時より少し前に上がらしてもらい急いで電車に乗る。


ここからは少し時間がかかる

春だから少し過ごしやすくてもまだ肌寒い


荷物片手に電車を降り以前歩いてた道を少し早歩きで歩く。


定時すぎたけど


まだ終わってないと思う


ちゃんと言おう。
貴方は悪くないって

あの時の話もしよう


嘘はつけない




玄関近くの柱で待っていると色んな人が出ていく。


…遅いのかな

それとも本当に終わってたら私待ち損じゃん


どんどん人は出ていき周りは暗くなった。

…足が痛いな


下を向いて足を見ていると目の前に影が伸びてきた


…ん?


「なんしてんの?」


「…神山さん」


ふわっと笑う彼が目の前にいた。


…彼が本当に怒ってた人だよね?


「あの、…えっと」

「ずっと待ってたん?足痛いやろ」


待って。今日は私ではなく貴方関係


「神山さん、怒ってますか?」

「ん?…なんやねん」


クスクス笑う彼


下手くそか自分

あちゃーと頭を抱えると周りから声が聞こえてきた。


「あれ、彼女?」
「宇津山とかいういい人いるのにね」
「てか、神山が見る目ないとか」


…あ


違う違う


この人は


私は神山さんから離れコソコソ話していた人達のところに近寄った。



「あの


詳しい話聞かせて貰えませんか?

その間違った噂」



無性に腹が立った。

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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