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後ろから伸びてきた手は私の横の資料に触れた。
だがその手はその資料を戻し私との距離を詰めた
後ろから彼のスーツと私のスーツが所々すれる音がする。
何も話さない彼の方にゆっくりと目線を向けると目が合った。
…あ
「やっと目が合ったわ」
「ご、ごめん、なさ」
「仕事きついな。
ごめんな休めばよかったな」
「、あなたは…ゎ、わ」
「悪くない？」
「う…ん」
頷くと神山さんは私の目元に触れ涙を拭く
それでも溢れてくる涙
神山さんの袖が汚れると思い腕に触れたら神山さんは私の腕を掴み抱きしめた。
男性の香りというか…なんか落ち着く
資料室の本棚に背中がコツンっとぶつかるとそれと同時に神山さんは私の肩を下に押して座らせた。
座ると神山さんはジャケットを脱ぎ私の膝にかけた。
「…人が来た時は隠したる
だから
今は思う存分泣いてええよ。」
頬に触れる手はほんのり冷たい
その手に自分から頬を寄せると神山さんは一瞬驚いた。
「反則やろそれ」
何かされるかなと思ったがその後私が落ち着くまで何も無かった。
頬を撫でたり
頭を撫でたり
ただ優しく触れた
少しして落ち着いてくると目の前にいた神山さんはジャケットをとり携帯を見た。
「仕事…すみません」
「うんん、大丈夫
…宇津山の件また来たら俺に連絡し」
「…え」
「連絡先交換
仕事用のメールよりこっちがええやろ」
そう言われたが今私は携帯を持ってない
向こうに置いてきた
「…あ、えっと
紙」
「俺？」
「違くてペーパーの方を」
「なんやねん、そっちか
俺丁度メモ帳持ってるし書く」
笑いながら神山さんはそう言うと紙に電話番号を書いてた。
そしてその紙を私に渡すと神山さんは私を立ち上がらせた。
「帰ろっか。」
彼の笑顔は見ていて落ち着く
優しいって思う
人事部に戻ると周りの人の目が怖いと思ったが藤井さんが私の所に来て話しかけてきた。
「仕事やけど今日の分俺がしとったから少ししたら帰ってええよ」
「え、えぇ！？」
「驚きすぎ」
「ありがとうございます」
その会話を聞いて中間さんは笑ってた。
申し訳ないなと思い私は事務的な仕事をしていく。
明日の仕事先にしとこう
その後普通に時間はすぎた
いつもより早く帰れた
それだけで珍しいし体が異常に疲れていることを家に帰って分かった
寝よう
寝て
明日はいつも通りいこう
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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます！ (2019年11月6日 20時) (
レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます！全部ですか！？嬉しいです、ありがとうございます！更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2019年10月7日 0時
