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「あれ、気にしなくていいからね」


「…?」


「上司が変な事言ってたけど作った愛嬌なんか意味ないからさ」


神山さんはパソコンを片付けると「じゃあ」と言って部屋をあとにした。



作った愛嬌



その響きは今の自分に響いた。


でも



「…ふーー」

怖いのに代わりはなかった。


メールのこと怒ってないんだろうな。
…あんな失敗いつぶりなのか


自分もその後人事課に戻ると中間さんと藤井さんが居た。


「お疲れ様です」

「お疲れ」

「薙折、神ちゃんがやりやすかったって褒めてたで?」


中間さんの言葉を聞いて足を止める


やりやすかった?


え?


「それはどういう意味の」

「プラスやろ。
Aの仕事上手いから褒めてるんやで?」

「藤井さんが言うの説得力ありますね」

「え、上司の俺は?」

「あ、中間さんもありますけどまた違う説得力が」

「良かったやないですか。先輩」


藤井さんと中間さんの3人で話すがこの3人は皆同期ではない。

中間さん、藤井さん、私と成り立っている。


でも話しやすいから兄のように慕ってしまうのだけれどね。


報告書作成に取り掛かっていると神山さんからメールが来ていて次の会議での内容を決めようという事だった。


…今回は中は深まったと思うし後は営業課なりの考え方ものの見方かな


資料を作成していくとまた時間の感覚を忘れて時計は定時を回っていた。


今日も遅いな


スーパーにより少しの食材を買って家へと戻る。


会社が勧めるアパートだから知り合いに会いそう。


てもまだお隣にも遭遇してないしどうにか過ごせてる


多分自分が遅くに帰ってくるからだろう


鍵を探して扉を開けようとしたら隣のドアが開いた。


挨拶しとこ


「こんばんは」


「あ、こんばんは」


出てきたのはパーカー着てラフな格好の男性。
マスクをしメガネをかけている。
髪型、パサッてしていていつもと違うのだろうか

多分いつもはピシッとしてるんだろうな


凄いことで



鍵が開いたのでドアを開けようとしたらその隣の家の人は立ち止まり私の方を見ていた。



「…薙折さん?」


「はい?」



何故自分の名を


さっきの人を見たが知り合いに思えない


だが



「…?、神山さん??」


「そうか、この格好だから分かんないよね」


声で今日話した人だと分かった。


な、なんだと


まさかお隣!?


神山さんはマスクを外して私の方を驚いた感じに見ていた。

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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