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「っ、ぁ、」
「Aさーん。俺このまま待てはきついぞ」
「ちょ、ちょっと待って」
「待ちません。はーい、リラックス」

無理無理無理

そう言われても頭の中はごちゃごちゃ
そして体は津田さんのペースに合わされる。

ゆっくりと触れる手は優しくて焦れったい。
その手から逃れようとしていたらブラのホックを外された。

あ、これは


「…捕まえた」

私の負けだ。

どんどん顔が熱くなる。
津田さんはそんな私を見て一瞬クスッと笑うと私との距離を縮めてきた。

そして、私の耳元に唇を寄せて。


「安心しろ。
俺は痛い思いはさせたくないしAの意思を尊重したい」

「っ…え?」

「今俺に抱かれたい?それとも抱かれたくない?」

ここまで来てまさか止めてくれるの?
後は服を脱げば完了というのに

本音は怖いが津田さんの目を見て呟いた。


「…ふ、服を…あまり見られたくないので」
「……なら、電気消すか?」
「…」

黙って頷くと津田さんは私の頭を一度撫でて私を抱き上げた。

「寝室かな」
「…や、やっぱり」
「それ以上またせると俺が壊れる」
「こわ…れ……じゃあ、目をつぶっときます」
「えぇー」

えぇーと言ったけど優しく撫でる手は「良いよ」って聞こえてきそう。

寝室に行くと優しく触れる手が心地よくて

離れたくないとも思える。

でも今行ってる行為をやめれば彼とはまた会えなくなる。

体で繋ぎ合わせるのか?と言いたいかもしれないけれど私は…


「っ、ん、」
「…A?…泣くほど痛いか?」
「うんん…まだ、触れてたくてなのにっ、帰るから…ぇ、ぁ悲しいくて…お願いです。」

何を言ってるのか自分でも分からない。

けど泣いて酸素が回らない頭で考えたことは覚えてた。


「私を…っ壊して」


貴方だけの彼女でありたい。
ずっとそばに居たい。
隣で話を聞いたりして笑いたい。
なのに

それが出来ない。

なら一層のこと私を貴方の思うがままに壊してほしい。

焦がれて焦がれて

恋焦がれて死ぬよりも貴方に壊された方が満足だ。



すると涙を流す私の目に津田さんは触れてきた。
目を開けると彼と目が合った。

…大人になるって難しいんだな。


「A……痛かったら言うんだぞ?」

「…はい」


痛いっていうことは無かった。

落ちていく

そんな感じ

好きだって思える…触れたいと思える

まさしく焦がれている。




翌日目を覚ますとスーツを着た津田さんが私の頭を撫でて座っていた。

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ハル春(プロフ) - ナハマヤラさん» コメントありがとうございます。2年ぐらい前の作品ですがそう言って下さりとても嬉しいです。またいつか機会がありましたら作品を書きたいなと思います。ありがとうございます (2020年5月14日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - つんちょ☆さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。コメントが遅くなりすみませんでした。もう完結した作品がここまで読まれるとは思ってもいませんでした。またいつか機会がありましたら作品を書きたいなと思います。ありがとうございます (2020年5月14日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ナハマヤラ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました。幸せな気持ちになりました。 (2020年5月14日 19時) (レス) id: eb3cd14925 (このIDを非表示/違反報告)
つんちょ☆ - 初めまして☆津田さん大好きで、津田さんの夢小説書いてる方々の作品を何作か見たのですが、貴方の作品が1番読んでて凄く良かったので、思わずコメ書きました☆ぜひともまた、津田さんで作品を書いて欲しいなぁと思ってしまいました☆ (2020年2月19日 15時) (レス) id: 1748679bb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 白黒熊さん» コメントありがとうございます!最後まで書ききることが出来ました。津田さんでまた書けたらいいなと思っております(*´▽`*)これからも頑張っていきますね。 (2018年9月24日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年8月29日 21時

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