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No.2 ページ3

いつ来るか分からないので起きて待ってると部屋のドアからノック音が聞こえた。

…?

「はい」

「失礼します」

そこに居たのは黒のスーツを着た男性。
少しだけ髪が他の2人と比べて癖があるというか

…帽子とか似合いそうな

男性は私のところに来るとベッドにいる私と目線を同じにして聞いてきた。

「立てるかな?」

「あ、大丈夫です」

「良かった。
よし、行こうか」

男性は私の腕を優しく引いて床に立たせてくれた。
少しだけヒヤッとした手

でも触れ方や接し方は繊細で優しい。

「櫻井さんたちが待ってるから今から応接間の方に行こうか」

「あの、櫻井さんとは?」

「ん?あぁ、俺達のボスみたいな立ち位置の人のことさ。といっても、普通のマフィアと違くてマフィアを裁くマフィアと言えばいいのかな?」

ま、マフィアを裁くマフィア?

初めて聞いた名前で頭がこんがらがっていると男性は私の髪に触れてきた。

「?」
「福山さんがここに来たと思うけど大丈夫。
あの人、人の見る目はあるから俺は信用してる。」

凄く自信があるんだと思った。
真っ直ぐに私の目を見て言う声は透き通っていて
信頼ができた。

「だから挨拶しようか。
俺は木村、君は?」

「Aです」

「Aさんね。分かった。」

じゃあ、行こうか。
そう言って右手に触れてきた手は冷たい。
でも凄く信頼出来ると思えた。

私はその手に触れると木村さんの背中を追うかのように部屋を出た。







応接間に行くと福山さんともう一人の男性がソファーに座って雑談していた。

「福山、お前が助けるとか珍しいな」
「なんや、そのいつもは鬼というような言い方」
「事実だろ。
まぁお前は無駄な血を流さないからな」
「こ、今回は咄嗟に撃っただけだ」
「はいはい。彼女を守る為だろ?
なんだっけ?Aさんだっけ」

な、名前呼ばれた

咄嗟に名前呼ばれたためかコクリと頷くと福山さんと話してた男性は私の方を見てニコッと笑っていた。

「安心していいですよ。
死ぬことはないと思うので」

「ぇ、あ」

「立花!逆に怖がらせてどうすんだよ!」

その男性は立花さんというらしい。

福山さんは立花さんに向かって言うと私のところまでやって来た。

「大丈夫。
俺らが守ってやるから」

「あ、ありがとうございます。」

「まぁ…残り一名がなんと言うかだけどな」

立花さんは私達にそんな事を言うと少しずつ足音が聞こえつつあるドアの方を見た。

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かな - ハル春さんの作品大好きでいろいろ見させてもらってます!そのなかでもこの四人組はすごく好きなので新作嬉しいです!更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年8月23日 15時) (レス) id: c8b2ecf990 (このIDを非表示/違反報告)
Stella(プロフ) - すごくいいです!!これからの話がすごく楽しみです!更新頑張ってください (2018年8月17日 21時) (レス) id: 7eeb758daa (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 新作〜!読ませてもらいますね! (2018年8月11日 22時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
声優LOVE - すごく良かったです!これからも楽しみにしてます!新作おめでとうございますこれからも頑張って下さい!! (2018年8月9日 16時) (レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
h - 初コメです凄く楽しかったですこれからも頑張ってください楽しみにしてます (2018年8月9日 7時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2018年8月8日 23時

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