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No.1 ページ2

「…ぁ」

目を覚ますと屋根裏のような所にあるベッドの上だった。

窓から射す月の光が目に入る。

ここ…どこ?

ゆっくりと起きると頭に包帯が巻かれていることに気がついた。

まさか後ろに敵がいたなんて…気づけなかった。

グッと堪えていると足音が近づいてくるのが分かった。

誰?


「あ、起きた」

居たのはあの時の男性だと分かった。
男性は白シャツ姿で手には水の入った桶とタオルを持っていた。


「傷の手当てをしようとね。

俺の仲間がすみませんでした」

「…いえ。
別に貴方がしたわけではないので」

「でもそれでも俺の仲間だから。
本当に申し訳ない」

男性はそういうと私のおでこに触れて包帯を解いていた。

後頭部傷出来てんのかな?

すると男性は私に足を出してと言ってきた

言われた通り出すと男性は私の足に触れて水で綺麗に洗ってくれた。

「君の家に向かった時には奴らは手をつけていた。

遅くなってごめんな」

「いえ、私は…うまく分かりませんが多分母はいつかこのようなことがあるのを知っていたのかもしれません」

「…君名前は?」

「Aです。苗字は言うなと言われていたらしいので分からないんです」

「そうかぁ。なら、俺と似てんな
俺は福山。ここは素性をバラさないために苗字で呼んでんだよ。」

福山と名乗った男性はニッと笑いながら私の傷に包帯を巻いていた。

多分彼もマフィアだ

でもあまり

「…悪い人に見えないですね」

「ははっ、それ上司にも言われた。
でも嬉しいよ。ありがとな」

「い、いえ。」


良い人なんだろうな。

あの時銃を向けた私に反省


そう考えていると部屋のドアが開いて1名男が入ってきた。

…あ、この人


「福山、お前何してる」

「もー、櫻井さん。
そんな怖い顔しないで下さいよ。
嫌われますよ」

「うるさい。
…君はあの家の子か?」

「っ!あ、はい」

「悪いが後で話しを聞く。
それまでに思い出せる事は思い出せ」


この人は…怖い

けど

なんか、福山さんを見てるからかこの人も本当は違うんじゃないのか?という謎の違和感を感じる。

でも


「わ、分かりました」


逆らう事は不可能だ。


一瞬だけ震えた右手を抑えながら言うと櫻井さんと言われた男性は私の方を一瞬だけじっと見た後部屋を後にした。


長身ですらっとした体型だからかスーツが似合う印象。


…どうなるんだろう私

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設定タグ:男性声優 , マフィア , 吸血鬼
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かな - ハル春さんの作品大好きでいろいろ見させてもらってます!そのなかでもこの四人組はすごく好きなので新作嬉しいです!更新楽しみにしてます。頑張ってください! (2018年8月23日 15時) (レス) id: c8b2ecf990 (このIDを非表示/違反報告)
Stella(プロフ) - すごくいいです!!これからの話がすごく楽しみです!更新頑張ってください (2018年8月17日 21時) (レス) id: 7eeb758daa (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 新作〜!読ませてもらいますね! (2018年8月11日 22時) (レス) id: 6d61661040 (このIDを非表示/違反報告)
声優LOVE - すごく良かったです!これからも楽しみにしてます!新作おめでとうございますこれからも頑張って下さい!! (2018年8月9日 16時) (レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
h - 初コメです凄く楽しかったですこれからも頑張ってください楽しみにしてます (2018年8月9日 7時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2018年8月8日 23時

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