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次の日あの喫茶店によると降谷さんは普通に接客をしていた。
…よくバレずに働けてるな
そんなことを考えながらもう1人の可愛い店員さんにコーヒーを頼むと奥の机へと移動した
会社に行ったら先輩や社長から巻き込まれ型と言われたりしたけど生きてることに良かったと安堵の息を漏らしていた。
確かに我ながら生きてることに凄さを感じる。
そう考えていると目の前に淹れたてのコーヒーと
「お疲れ様です」
「ぁ、どうも」
降谷さん
笑顔で持ってきたコーヒーはほのかに湯気を立てていてその笑顔と同じように温かさを感じる。
「無理してないですか?」
「大丈夫ですよ。安室さんの方こそ無理してませんか?」
「僕は慣れてるので」
ははっと笑顔を浮かべる目の前の彼は普通の好青年に見える。
…三十路手前に見えないな
そう思いながらコーヒーを一口飲もうとしたら
「あ、昨日伝えてませんでした。
好きです」
「っ!?!?え?」
「あの時ちゃんと伝えてなかったのでここで
好きです。」
「……恥ずかしい」
「あ、照れます?」
「誰のせいだと」
そう言って降谷さんを見るとふっと笑みを浮かべた好青年というよりも
「でも好きですよね?俺のこと」
男の人の目と言えばいいのか
黙って降谷さんを見ていると近くにいた男性のお客さんが私たちを見て話しかけてきた
「なんだなんだ?!
おい、にいちゃんその子彼女さん?」
「ぇ、あ」
「はい、僕の彼女さんです」
戸惑っている私をよそに降谷さんは笑顔でそう答えていた。
は…あぁ
顔を隠しても隠せれない
この恥ずかしさ
手で顔を隠して俯いていると頭を撫でられている感覚がした。
「ごめんなさい。
つい嬉しくて」
「…なんでそんなに嬉しいんですか」
「え…それは
貴方を好きだからです」
優しい口調で言うと降谷さんはそのままキッチンの方へと行ってしまった。
好きだからです…
降谷さん今まで彼女さんとか居たのかな?
でもあの言い方だと
人を愛していることが珍しいというふうにも捉えられる。
私は
まだあの人のことを分かっていない
キッチンで何か作っている彼を見て私はそう悲しく思った。
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♡ - もう見てはいらっしゃらないでしょうが、遅れて凄く素敵な作品に出会ってしまったのでコメントだけでもさせてください。途中まででもすごく楽しめました。ありがとうございました(;_;) (2021年11月22日 16時) (レス) @page36 id: 949488e612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ウツボカズラさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまいすみません。そう言って下さりとても嬉しいです(*´∇`*)更新が遅いですがこれからもよろしくお願いします (2018年7月15日 16時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - めちゃくちゃ降谷さんかっこいいいいいですどストライクです!!すてきな小説ありがとうございます( ;∀;)ぜひこれからもよろしくお願いします!!楽しみに読ませていただきます!!! (2018年6月3日 12時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。イケメンに書けているのか?といつも不安だらけで書いてます。これからも更新頑張っていきますね! (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - シルビアさん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。降谷さんイケメンに書けてますか!?凄く不安だらけです。でも凄く嬉しいお言葉です。ありがとうございます (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年4月30日 0時