ギャップ1 ページ1
角名side
月に一度ある席替え。
いつもくじ引きで行われ、それにより1ヶ月の全てが決まる……とか言ってる奴もいた。
俺は別に前の席じゃないならいい。
どうせ、「黒板が見えないから交換して」とか言われるし。
俺はほとんど一番後ろ。
寝れるし、当てられにくいし。
つまり、身長が高くて損は無いってことだな。
治「角名、何番やった?」
角名「17だけど、どうせまた交換されて一番後ろ」
治「俺もそやな。ちょいと離れてしもたなあ」
俺の席は、廊下側の後ろから2番目。
でも、また一番後ろになるだろう。
治は窓側だった。
あいつ、絶対寝るな。
男子A「角名、席交換してくれへん?
お前が前やと寝てるのバレなくてええけど、
今度のテストで赤点とったら親からどやされるから嫌やねん」
角名「いいよ、お前が前でも黒板見えるし」
男子A「おい、それって軽くディスっとるよな?」
軽口をたたいていると、みんなが席を動かし始めた。
俺もそれに混じって席を移動させる。
「またお前かよー」とか「うわ、死んだ」とか聞こえるけど、
そういや、俺の隣の席の奴って誰なんだろ。
______ガタン
俺が席を移動し終え、座ろうとした時。
隣に机が置かれた。
反射的に見ると、そこには……。
A「……」
可笑しなセンスのトレーナーを着ていて、
茶髪のグラデーションヘアーはくるくるしていて、
俺の苦手なばっちりメイクのキツめの顔で、
耳は大量のピアスと絆創膏で埋められている女子だった。
こいつ……確か、
角名「えっと、よろしく」
A「……あ、うん」
……隣の席の子の第一印象は、『苦手』だった。
131人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲(プロフ) - おもしろいです!更新楽しみに待ってます(*^^*)ところで、影山もんぺのほうはもう更新されないのでしょうか…? (2019年4月2日 20時) (レス) id: 5fcbac2191 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なちゅまろ氏 | 作成日時:2019年3月28日 17時