【稲荷崎】隣の席の子にギャップ萌えした (ページ3)

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ギャップ３ページ3

ついにきてしまった、この日が。

今日は、仔朔さんと日直をやらなければならない。

本当は朝一で行かないといけないが、

前日に朝練があることを断っておいたので問題は無いだろう……多分。

てか、その時の反応が『わかった』だけだったからなあ。

めっちゃ不安だ。

侑「なんや、角名。変な顔してるで」

治「日直が不安なんやと」

侑に笑われる始末だ。

いや、お前だって今朝北さんに怒られてたじゃん。

北「日直なんや。なら、早う行き」

尾白「日直頑張れよ」

先輩にも気を遣われ、俺は早々と部室を出た。

一応、急ぎ足で教室に向かう。

すると、そこには既に仔朔さんがいた。

いつもは、朝練がある俺より遅く登校するのに。

仔朔さんはスマホではなく、日誌に書き込みをしていた。

多分、授業の科目だけでも記入しているのだろう。

「手伝う」と声をかけようとしたその時、

タイミングが良いのか悪いのかわからないがチャイムが鳴った。

結局、俺は仔朔さんに声をかけることもできず、そのまま席に着く。

……今日、話しかけられるか？

いや、無理だな。

侑「角名が焦っとるの珍しいなー」

担任「宮、お前はさっさと教室行け」

マジで侑許さん。

それから、いつものように一日が始まった。

今回は特に仕事も無かったが、

毎回ある黒板を消す作業は気がつけば終わっていた。

授業の準備もいつの間にかできている。

角名「治、俺なにもしてないんだけど」

治「仔朔さんて、意外と仕事早うのな」

そんなこんなで午前中は終わってしまった。

昼休みにお礼を言おうしたが、

仔朔さんは弁当を掴むと教室を出ていってしまったし。

俺、結構最低だぞ。

仕事何もしてないし。

治「まあ、放課後くらいには一緒になれるやろ」

角名「日誌もこまめに書いてるっぽい」

治「ホンマ？……角名、最低やな」

角名「故意でやってるわけじゃない」

本当、仔朔さんの考えてることがわからん。