No.80 ページ45
生まれたも育ちも、東京。
父は優しい薬剤師。
母は気が強いけど愛情深い専業主婦。
兄は妹思いの頼れる存在。
毎日が楽しかった。
兄と私は2つ離れているが、両親は平等に扱ってくれた。
父親『Aは自慢の娘だ!』
母親『Aは自慢の娘よ!』
両親はそう言って、いつも私を褒めた。
勿論、兄のことも。
どこにでもいる幸せで仲のいい家族。
休日は、月1で4人揃って出掛ける。
平日は、兄と登下校を一緒にした。
『
『うんうん!カッコイイ!』
『文武両道だし!』
兄は容姿端麗、成績優秀なため、とてもモテた。
性格も良かったから、余計に。
私はそんな兄が自慢だった。
兄を妬んだ事は無い。
私は兄を尊敬していたし、大好きだった。
そんな私だが……。
A『誰に向かって、文句言ってわけ?』
A『アンタ、今コレに触ったでしょ?
人の私物に勝手に触らないでくれる?』
小学生の頃が一番キツかった。
容姿は母譲りで恵まれていたし、勉強や運動に困ったこともなかった。
そのため、調子に乗っていたこともあり、とてつもなく性格が悪かった。
言いたいことは、なんでも言う。
気に入らなかったら、口論。
論破も喧嘩も日常茶判事。
雄一『あのなあ、A?
もう少し優しくなれば、Aもみんなと仲良くなれるぞ?』
A『同い年の子はつまんない!
雄君といたほうが楽しいもん!』
雄一『まーたそう言う!
でも、そう言ってくれるのが一番嬉しいぞ!』
私は、兄のことを
兄の友達に混ざって遊ぶことが当たり前。
年上の異性は、私の生意気さなんて気にしない奴らだった。
そのせいもあって、兄の男友達が私の友達だった。
私はその現状を変えようとはしなかった。
何故なら、両親が理解してくれたから。
父親『言いたいことが言える子は、将来強くなる。
パパは性格が暗かったから、Aみたいな子に憧れたんだ』
A『その勇気もAの個性!
その性格は、Aにとって一生の宝物になるよ!』
みんながみんな、思ったことを言えるわけじゃない。
だから、思ったことを言える私を責めなかった。
だが、ここが間違いだったのだ。
だってそうでしょ?
空気の読めない奴が社会で生きていけるとでも?
愛想笑いができる世渡り上手の子のほうが、誰だって好きになるはずなのに。
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あまね(プロフ) - しらふくであってると思います‥ (2021年2月11日 23時) (レス) id: 352eb5c0f7 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅまろ氏(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(仮)さん» こんなに熱く語って頂いたのは初めてで、とっても嬉しいです!続編を放置気味にしてますが、ここまで熱く語って頂いたのでめちゃ張り切って書きますね!本当にありがとうございます!応援大変嬉しいです!オールは身体と相談して行って下さいね(*^^*)w (2018年4月4日 16時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(仮) - まあ、長話はこの辺にしておきますね。本当にありがとうございました!!!すっごい元気出ました!眠気なんて吹っ飛びました!←何気に此奴オールしてやがるw 続編もこの後見させてもらいます!(ギガが減らないくらいに…(遠い目)←小説好き((では、長文失礼! (2018年4月4日 6時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(仮) - ろうって思いましたよ本当。そして作者からの「で、す、が。まだここで終わりません(笑)」見たとき続編のこと忘れててめちゃ喜びましたwあ。あと、これまだ占ツク完全にインしてないのでコメント返信きても通知が来ません。なので、後日また見させてもらいます。 (2018年4月4日 6時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(仮) - やめておきますw占ツクの「探す」で「いい子ちゃんをやめた私は、正式なマネージャーです。」を見つけて初めから読んだのですが、ここまでいい作品に出会えるとは!!しかも最終話?読んだのが夜中から明け方というなんとも絶好のタイミングでして。もうね、めちゃ頑張 (2018年4月4日 6時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なちゅまろ氏 | 作成日時:2017年11月19日 17時