四人の歌い手は鬼を狩る

異常な発達？ ページ9

坂「まーしー、本当に此処に…。」



ｺﾝｺﾝｺﾝｯ



志「すみませーん。」



　立派な家が本当に鬼殺隊？に関係があるんか、と聞きたかったけど、まーしーは無視して聞き耳を立てて居る。



坂「いや、何しとるん。」



志「こう言うのは躊躇ったらアウト。」



　いや、確かにそうやけど…。



老人「おや、この前の子供じゃないから。」



坂「！…こんにちは、すみません、少し鬼殺隊に着いて聞きたくて…。」



　テンションが上がりまくったまーしーが聞くと、失礼な事が起こりそうだから、俺が前に出て笑って聞くと、お爺ちゃんはぽかんとして居た。



老人「…鬼殺隊の存在を、何処で知ったんだい。」



坂「それは…その…。」



　思わずまーしーを見ると、まーしーは辺りをキョロキョロしてた。



坂「まーしー、何しとるん。」



志「…いや、何か居たような気が…。」



老「居たって、一体何がだい？」



志「頭に宝石付けた人。」



老「⁉︎」



　お爺ちゃんはめちゃくちゃ驚いてて、本当に居たらしい。



坂「まーしー、何処に居たんや。」



志「屋根の上。…何か、此処に来てからやけに感が鋭くなって…。ほら、坂田も異常な程目が良くなってたじゃん。」



坂「？…そういえば、結構良くなったな…。」



　元から目は良い方で、視力はめちゃくちゃあった。



　でも、此処に来てからは視力がおかしい程良くなった。



　例えば、ハエの動きがスローモーションで見えたりする。



　んー、何でだろ。



老人「何と…、…直ぐに親方様にお知らせしなければ…。二人共、中はお入り。そろそろ鬼が出る時間だ。」



志「お邪魔します。」



坂「…お邪魔します。」



　志麻が入って行き、着いて入る。



　…二人を探す為とは言え、初めての金持ちの大きな屋敷は緊張する。



　家が無かったから、寺子屋の屋根裏部屋で過ごしてた。



　食べ物はまーしーが何処かから持って来て、取り敢えず色々やってた。



　此処に来て、無人島でも無いのにまーしーのサバイバル能力が上がった事は謎やけど、まぁ生きてるならそれで良い。



志「楽しみだな。」



坂「まーしー、ちょっとは緊張してや。隣で縮こまってる俺が馬鹿みたいや。」



志「安心しろ、お前はあほの坂田や。」



坂「喧嘩売ってんのか。」



志「そんな事より来客だ。」



坂「まじか。」



　何故か天井裏が透けて見えるが、まあそれは置いといて身構える。

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