悪戯が29回 ページ33
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そして、数週間後の話である。
「いいかいAちゃん、大事な話だよ心して聞くんだ」
『はあ分かりました聞きますこの前も似た様な下りしたような気がしますけど』
「よし口を慎もう。芥川君が単独で白鯨に乗り込んで行った」
『すみません森さん、なんでもいいので2文字の物質下さい』
「軽率にヘリを作ろうとしないで貰えるかなAちゃん、白鯨は空域センサーがあってそう簡単には乗り込めないよ」
『うっそん』
現在ポートマフィア最上階、首領室。Aは再びこの場所にお呼ばれして森と対談していた。内容は先程の通りである。ヘリを作ろうとするというパワーワードはこの際スルーしておく。
「因みに。情報提供は樋口君だよ」
『いっちゃんか…探偵社からの情報でやつがれ先輩にそれが横流しした感じ?』
「さあね。私には分からないよ」
『…知ってるくせに。Aがこれからする事全部。』
「そうだね。Aちゃんはもう今からでは白鯨に行く事も出来ない。白鯨はここ横浜に突っ込んで焼け野原にする予定だそうだし、何もしようがない」
『…突っ込んでくる!?えっAお陀仏!?ほんとに何もしようがないじゃんどうすんの森さん!!』
「シリアスはどこに置いてきたのAちゃん」
煎餅買いこまなきゃと叫び散らかして首領室の扉を開け放って走っていった。こいつはこういう奴である。ひょこっと現れたエリスがぷくっと頬を膨らませた。
「リンタロウ!A行っちゃったわよ!止めなくて良かったの?例のあの事云うんじゃなかったの?」
「良いんだよエリスちゃん。
いずれ、Aちゃんは全てを精算しなければあのまま過ごす事は出来ないからね。
…否、そもそも、精算した所で
「Aは、それで大丈夫かしら?」
「どうだろうね。最近彼女は繊細になってきた。もしかしたら私以外にもAちゃんの過去を1部知る人が干渉したのかもしれないね…
只でさえ組合との闘いは終わってないと云うのに、この先またあの子関連で大きな事件がありそうだよ…ああ、どうしたらいいかなあエリスちゃん」
「リンタロウが何とかしなさいよ!私Aの泣いてる顔なんて見たくない!泣かせたら許さないからねリンタロウ!」
「何で私なのエリスちゃん!?!?」
エリスが、描いていた絵を森に見せた。そこにはAと樋口と芥川の絵が描かれていた。森はふっと口元を綻ばせた。
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君死勿 - 樋口「芥川先輩〜!?!?」←ってなってそうですね… (8月30日 13時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 素敵な作品ありがとうございます! (2022年8月17日 0時) (レス) @page1 id: 5bd59d973a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - いえ!頑張って下さい! (2022年7月29日 12時) (レス) id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 彩さん» わーー!!ありがとうございます!!!!更新頑張らせて頂きます…!! (2022年7月29日 12時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - この作品大好きです!これからも更新頑張って下さい!私の心の癒しです! (2022年7月29日 9時) (レス) @page11 id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろみぃ* | 作成日時:2022年7月22日 22時