100hit企画番外編5『ハナシ』 ページ19
……………………………………………
「…がっくん、話、長くなるかもしれないんだけど…
聞いてくれる？」
「当たり前でござるよ。
A殿の話なら、いくらでも」
「…うん、ありがとう、がっくん。」
Aが泣き止み、平静を取り戻した後。
がくぽとAは、場所を移動し、中庭のベンチに座りながら話していた。
ぽつり、ぽつりと、Aから話される内容を、がくぽはとても悲しそうに、だが、しっかりと聞いていた。
「…それと、歩き方が変だったっていうのは…多分、これ」
Aが少し腕を晒すと、がくぽは盛大に顔をしかめた後、過保護なほど包帯をAの腕に巻いた。
「そこまでやらなくても…」
「駄目でござるよ！
治るまできちんと守っておかなくては」
「はーい」
Aは、自分の変化に驚いていた。
つい先程までどこまでも落ち込んでいきそうだった気持ちは、がくぽといるうちに、すっかり戻っていたからだ。
「…ねぇ、がっくん」
「…何で、ござるか？」
「あ、あのね、
ミクにも相談して…それで…ね、協力、してほしいの」
「…！！」
Aは協力としか言わなかったが、がくぽにはそれだけでわかった。
Aは、前に進もうとしているのだと。
「当たり前でござるよ。
なら、ミク殿の元へ行こう。
我も行く。恐らくA殿のことを心配しているであろう」
「うん…
あれ、そういえばがっくん、なんであんな時間に外にいたの？」
「うっ…」
がくぽの言うところによると、Aが教室の外の廊下を走っていき、声をかけてもそのまま行ってしまったので、これは何かあると思い、そのまま飛び出してきたのだそうだ。
(き、気付かなかった…)
「そ、それならがっくんの方が早く戻らなきゃ！！
先生とか、友達とか、きっと心配してるよ！！
私はおいてってくれていいから！」
「し、しかし…」
「いいから！先に行って！！」
「むう…わかった。
A殿がそういうのなら…、だが、何かあればすぐに言ってほしい。」
「うん！」
なんだかんだで、私は大体はがっくんが押しに弱いことを知っていたから、そう押しきって、がっくんを見送った。
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サーシャ - アサミさん» ありがとうございます！！ しばらく更新ができなくてお返事が遅れてしまいましたが、とても感謝しています！続編でもそのイメージを崩さないよう頑張りますので、良ければよろしくお願いします。 (2017年11月6日 21時) (
レス) id: 2ec897ff99 (このIDを非表示/違反報告)
アサミ - その文章力が羨ましいです！ＫＡＩＴＯはかっこいいし、レンくんは可愛いし！続きを楽しみにしています！ (2017年10月23日 23時) (レス) id: 4b0b8ba6fb (このIDを非表示/違反報告)
水無月 - 更新お疲れ様です！もう、ヒロインちゃんに惚れました(*´ω｀*) (2017年8月26日 21時) (レス) id: 3308dd359c (このIDを非表示/違反報告)
サーシャ - めんごねんさん» ありがとうございます！ そんなふうに言って頂けると、書いていてとても楽しくなります！！ これからも、楽しいと思ってもらえる様な文章を書けるように、頑張りますね♪ (2017年7月8日 7時) (レス) id: 2ec897ff99 (このIDを非表示/違反報告)
めんごねん(プロフ) - はじめまして！( *・ω・)ノこの作品を見つけて読み始めたとき、完全に心奪われました！！文章表現がとても好きです！更新、頑張って下さいp(^-^)q！ (2017年7月4日 21時) (レス) id: 568c7ed2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サーシャ | 作成日時：2016年9月26日 21時
