私ノ居ル場所２【炎炎ノ消防隊】

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研修入隊と言っても特にしないといけないことは多くなく、自由に過ごせる時間が多い。

日中は外で読書、日が暮れ始めると今度は建物内を許された範囲で歩くことにして情報を集める。

行動を始めてから直ぐに声を掛けられた。

女「あれ、第８の方ですよね。何をされているんですか？」

声の方を向くと初日に受付で会った女性が居た。

『自由にしてもよいと言われたのと天気がいいので外で読書でもと思いまして…』

と言いながら手に持っていた本を見せる。

それは紅茶について書かれたものでいつも行っている店の店長に勧められたものだ。

女「紅茶…ですか？」

女性が少し興味を持ったように問う。

『はい。よく行くお店の店長さんに勧められたのですが、読んでいたら止まらなくなってしまってつい持って来てしまったんですよ』

ハハと笑いながら言うと彼女もクスクスと笑う。

『よろしければもっとお話ししませんか？お恥ずかしい話なのですが、ここに来たのも初めてで知らないことも多くあるので、色々教えて頂きたいのですが』

眉尻を下げ困っていますという様に聞くと快く了承してくれる。

これで内部の話は少しくらい分かるだろう。

潜入３日目、話すことが多くなった。始めの女性が他の人も呼んでくれたのだ。

色々な話をする。趣味の話家族の話、隊員の話など話題は尽きなかった。

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