真7弔花が去っていったようです。 ページ45
ボンゴレ匣にありったけの炎を突っ込み開匣すると、中から飛び出したアラレが私の頭の上に飛び乗った。
「えーと......」
ぼーっと考えていたせいでスキを見せてしまい、モルセラさんがこっちに攻撃を続けてくる。
素早い攻撃を必死で見極めながらアラレをいじる。どうすんの!?
「チッ......白蘭様からの情報がないと面倒臭いな......」
モルセラさんがふとそんなことを呟いた。あ、そうか、私は他のパラレルワールドにいないから技を見切られてないんだ。
幾分か有利だね、どうにかしないと!
とか思っていたら先生が私の背中を蹴飛ばした。
「でっ!」
「何を手間取っている? 形態変化ぐらい卒なくこなせるようになれ」
「そ、そんな事言われても......あっ!」
考え込んでいたらアラレが輝き始め____!
それを見たモルセラさんが急に顔をしかめ、バッと私の近くから身を引いた。
「え?」
「桔梗! 一旦引いた方がいい!」
と思えば、上にいる桔梗さんに声を張り上げてそう言った。
桔梗さんは「私も今そうしようとしていた所です。こちらへ来てください、去りますよ!」と言ったので、モルセラさんは彼らの元へ驚異の跳躍力で飛び上がり、去っていった。
アラレの輝きは落ち着いている。け、結局形態変化見れなかったし......。
「みんな! 大丈夫か!?」
空から超死ぬ気モードの綱吉君が呼び掛けてくるので、「私は問題ありません」と叫んでおく。いや、肋骨何本かいっちゃったけども。
皆相当のダメージを負っていてまずそうだった。私はこれだけで済んで幸いだったのかもしれない。
・
「きょっ、極限にへっちゃらだ! 痛くなどあるものか!」
綱吉君達が最初にいたという森にやってきた私達。了平先輩が手当てされながら出している大声が少し離れた場所にいる私にまで聞こえてくる。
肋骨だけでなく頭も強打していたらしく、大量の血を流しながら皆の所に駆け寄った時は悲鳴を上げられた。ショック。
今も少しクラクラしているが、もうちゃんと包帯が巻かれているから大丈夫だ。
ちなみに私の現在地は皆とは少し離れた木の上だ。薄暗いが、何となく落ち着くし、たまにはこう言うクールさを演出してみたいとも思う。
まあそろそろ皆の元に行くけどね......ユニの話も聞きたいし。そんなこんなでゆっくりと木の上から降りた。
最終決戦の兆しです。→←モルセラさんとの対決が始まりました。
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Maple(プロフ) - 空知さん» ご指摘ありがとうございます。お人好しな線、では文法的におかしかったですかね?直しておきますね! (2015年11月18日 19時) (レス) id: 22d086941e (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 城覇さん» コメントありがとうございます!続編も是非見てください! (2015年11月18日 19時) (レス) id: 22d086941e (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 怜弥さん» コメントありがとうございます!凄い、大正解ですよ!さすがですね! (2015年11月18日 19時) (レス) id: 22d086941e (このIDを非表示/違反報告)
空知 - 設定の主人公ちゃんの性格の所なんですが、「綿」じゃなくて「面」ではないでしょうか?最初のところです。間違っていたらすみませぬ (2015年11月18日 19時) (レス) id: 95a0519593 (このIDを非表示/違反報告)
城覇 - 今回も面白かったです!続編楽しみにしてます!! (2015年11月18日 18時) (レス) id: edf118dbe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maple | 作成日時:2015年11月14日 11時