【REBORN】傍観に徹しようと思います。9

ユニを守る騎士達の久しぶりのご登場です。 ページ43

何とか脱出しないと......ユニをγさんが救出するイベントに間に合わないと！

幸いトリカブトさんは私がレイピアの入ったカバーを持っていることに気付いてない。私が常に幻覚で隠しているからだ。

......いける！

「さあこっからはブルーベルが相手よ！ 死んじゃえ！」

匣から飛び出したアンモナイトのようなものを皆に向かって飛ばした。獄寺君が間一髪防ぐことに成功したが......。

「皆さん！」

「その程度のシールドでは防ぎきれませんよ」

よし今だ！

私は幻覚で隠していたレイピアを取り出し、至近距離から思い切りトリカブトさんに突き刺す。

「えっ......！？ Aさん！？」

隣で目を見開いているユニに、「もうすぐ助けが来ますから！」と言い残し、緩んだトリカブトさんの腕から脱出して地面に向かって落下を始める。

さあγさん！ トリカブトさんは負傷してますよ！ やっちゃってください！

「皆さん！ おじさま！ Aさん！」

あ、そういや私今落下してる。死亡フラグ......と思いますよね。実は地面に幻覚で作ったクッションが置いてあります。

幻術って本当便利ですよね！

____ズバッ！

トリカブトさんの体を何かが貫いた。私のレイピアの刺突攻撃に加え、体を維持出来なくなったトリカブトさんはサラサラと霧になっていく。

落下しかけたユニを、ふわりと抱えたその人物。

「____お怪我はありませんか？ 姫」

「が......γ！」

かっこいい！ γさんイケメン！ さすが！

スキを見計らってクッションの上に着地した私の元へ綱吉君が「Aちゃん！ 無事！？」と言いながら駆け寄ってきた。

「見ての通り無事ですよ」と言いながら起き上がり、ユニ達の方を見る。

「姫様！」

「お守りするぜ！」

「野猿......太猿！」

姫とか全く、どこのファンタジーですか！ ユニにぴったりですね私も言いたい。ユニ姫って言いたい。

「ブラックスペルだと！？ 奴らはメローネ基地の転送(ワープ)時に死んだのではなかったのか！」

「うわぁ、念には念を入れときゃ良かったかな。さりげなくあいつも逃げてるし」

モルセラさんの視線がこちらに向き、桔梗さんもブルーベルさんもいつの間にか逃げてた私を見て僅かに目を丸くした。

「何やってんのトリカブト！ ユニとAを取り返すのよ！」

「いや、Aの方はこっちで何とかしよう」

再びトリカブトさんが姿を現しγさんに向かっていく！

そしてモルセラさんがこちらを向いた......！

モルセラさんとの対決が始まりました。→←トリカブトさんに捕まってしまったのですが！

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