桔梗を迎え撃つ為に。 ページ16
『獄寺君！ 柊さん！ 桔梗が防衛ラインを超えて攻めてくるぞ！』
正一さんの切羽詰まった声に、私は静かに「準備は出来てます。獄寺君が破られれば私が出ます」とだけ呟いておく。
2対1なら効率が良かったんだろうけど、2人でかかって勝っちゃったら原作ブレイクだしさ。
辺りの静けさと、遠くで聞こえる獄寺君と桔梗さんが戦っている音に、無意識に私を緊張が支配していく。
どうしよう桔梗さん怖い！
・
『柊さん！ 獄寺君のところが突破された！』
「！ ......それで桔梗さんは？」
『一直線にこちらへ向かってきている！ 君が頼みの綱だ、何とか奴を食い止めてくれ！』
「......了解しました、最初から使いますね」
スッとリモコンを目前にやり、スイッチの上に指を重ねる。
『......？ 何をだい？』
「____最後の手段です」
そして、グッとその指に力を入れた。
・
迫り来る桔梗に照準を合わせ、霰の炎を灯すと、桔梗の雲の炎が吸い取られ私の炎に加わった。
自分を浮かせていた死ぬ気の炎がなくなった桔梗は、重力に従って落下し、くるりと一回転して私の目の前に着地する。
「____......ハハンッ、なるほど......貴女が唯一無二のボンゴレの霰属性、柊Aですね。私の炎が消えたのも霰の炎の性質ですか......」
「撃破します」
レイピアを向けて一言そう言い放てば、桔梗は余裕そうな笑みを浮かべて「私は先に行かなくてはなりません」と言い、こちらに迫ってきた。
そんな桔梗に死ぬ気の炎を纏わせたレイピアを突き刺し攻撃するが、さすが真7弔花......新たに死ぬ気の炎を追加して浮かび上がることでかわしてみせる。
「貴女は飛べるのですか？ 柊A」
「......」
その問いには答えず、私は近くのビルへ走り、壁を蹴って空中にいる桔梗に再び刺突攻撃をする。
しかし、直線的な私の攻撃に対し、自由に空中を移動できる桔梗はまた先ほどのようにかわし、私の背中を勢いよく殴った。
ドゴォッ！ と大きな音を立てて地面に落下する私。
「ハハンッ......____炎の気配？」
____ドシュッ！
僅かな笑みを浮かべた桔梗に、私が潜ませていた匣兵器の飛ばした雲の炎がかすった。
ゆっくり瓦礫の中から起き上がった私の隣に降り立ったのは私のボンゴレ匣である____
『____
「......私のボンゴレ匣には元々持っていた匣兵器がそのまま入っています」
静かに呟く。
ドライ時間がうち破られました。→←ミルフィオーレが本領発揮し始めました。
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Maple(プロフ) - 空知さん» ご指摘ありがとうございます。お人好しな線、では文法的におかしかったですかね？直しておきますね！ (2015年11月18日 19時) (
レス) id: 22d086941e (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 城覇さん» コメントありがとうございます！続編も是非見てください！ (2015年11月18日 19時) (レス) id: 22d086941e (このIDを非表示/違反報告)
Maple(プロフ) - 怜弥さん» コメントありがとうございます！凄い、大正解ですよ！さすがですね！ (2015年11月18日 19時) (レス) id: 22d086941e (このIDを非表示/違反報告)
空知 - 設定の主人公ちゃんの性格の所なんですが、「綿」じゃなくて「面」ではないでしょうか？最初のところです。間違っていたらすみませぬ (2015年11月18日 19時) (レス) id: 95a0519593 (このIDを非表示/違反報告)
城覇 - 今回も面白かったです！続編楽しみにしてます！！ (2015年11月18日 18時) (レス) id: edf118dbe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maple | 作成日時：2015年11月14日 11時
