【REBORN】傍観に徹しようと思います。9

チェルベッロさんの登場です。 ページ11

「うん、これで決まったね！ ミルフィオーレの標的はデイジー、ボンゴレの標的は正チャンだ！」

「つまり我々は入江正一を、あなた達はデイジーを先に倒せば勝利というわけです」

と、皆がそれぞれ声を上げている間に、正一さんとデイジーさんの左胸からぼっと死ぬ気の炎が灯った。

「ぎゃあっ！」と顔を青くして悲鳴をあげる正一さん。大変だ！ 死ぬ気の炎だ！

「それは"標的の炎(ターゲットマーカー)だよ。標的者は胸に自らの死ぬ気の炎を灯すことにより他プレイヤーとの差別化をするんだ。標的が倒されずに生きている証明にもなるだろ？ バトルが終わるまで外すことは不可能だよ。"標的の炎"が消えたら負けだからね」

「待て白蘭、生命エネルギーである死ぬ気の炎をこんなにだだ流しにしちまったら、あっという間に体力を消耗しぶっ倒れちまうぞ」

「それがこのバトルのタイムリミットになるんじゃないか」

相変わらずしれっととんでもないこと言うな、白蘭さん。

「もう一度言うけど、どんな理由であれ標的の炎が消えたら負けだからね」

「な、何てことを......」

「良いんだ、始めよう......」

胸を押さえながら正一さんは静かに言った。皆に心配される中。

「僕は犠牲心でやるんじゃない！ 白蘭サンをこんなにしちゃったのは僕なんだ！ 僕が逃げる訳にはいかない！」

「へぇ〜正チャンそんな風に考えてたんだぁ。まぁいいや」

空にシュ〜と音を立てて花火のようなものが打ち上がった。

「前に言ったけどこの盛大なチョイスの勝者の報酬は、全てのマーレリングに......全てのボンゴレリングに......そして全てのアルコバレーノのおしゃぶり......すなわち新世界を創造する礎となる、僕が一番欲しいもの、トゥリニセッテだよ」

ひゃー......私、霰のボンゴレリングとおしゃぶり二つも持ってる。死守しないと。

「そうそう、バトルを始める前に、公平にジャッジする審判を紹介しないとね」

「「我々にお任せを！」」

デジャヴを感じる二人の女の人の登場。言わずもがな......。

「き、君達！」

「チェルベッロ！」

洋服がスカートにチェンジしてる！ 凄い美人が増してる！

「我々はミルフィオーレチェルベッロ機関、それ以外の何物でもありません」

「ミルフィオーレの......チェルベッロ？」

「ざけんな！ どのみち敵の息がかかった審判じゃねーか！」

「この娘達は公平だよ、それが取り柄なんだから。それよりズルをしてるのは君達じゃないのかい？」

ついにチョイスが始まるようです。→←ターゲットルールの標的が決まりました。

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