にひゃくさんじゅうに！！ ページ36
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三橋「伊藤クン。怪我はもう大丈夫なのかい?」
伊藤「はっ。テメェの知ったことじゃねぇ」
「ちょっとお兄ちゃん……」
かなりギスギスしてる。
屋上に二人で行ったときからこれだ。
三橋さんは私の方を少し伺うと
お兄ちゃんのほうに向き直る。
三橋「ちょっと相談があるんだけど、いいかな」
伊藤「嫌だね!!俺はテメェみたいな真面目クンと話してる暇はねぇんだよ!!」
「お兄ちゃん、言い過ぎだよ」
伊藤「良いんだよ。俺はああいう半端者が何よりも嫌いだ」
三橋「………」
三橋さんは視線を落とすと、
私たちのほうに数歩歩み寄ってきた。
そして、眼鏡を外すと髪の毛を掴み
ずらして………え?
伊藤「えぇ?!」
「三橋さんの黒髪が脱皮した……」
三橋「なにビビってんだよ、お前ら」
どうういうこと……?
前髪を適当に整えた三橋さんは
私たちを見比べると「ぷぷーっ!」と
吹き出して指差してきた。
三橋「お前らさすが兄妹だな!
おんなじ顔してるぜ!!」
伊藤「いやそりゃなるだろ普通!」
「黒髪眼鏡三橋さんを返して!」
三橋「おい俺様のチャームポイントは金髪だぞおい」
……うわ、なんかこの感じすごい懐かしい。
黒髪眼鏡で可愛い三橋さんも好きだけど、
やっぱりこっちのほうがいいや。
伊藤「全然状況読めねぇけど……まぁいいや。
で、相談ってのは?」
三橋「うんうん。まぁ学ランで乗り込むよりも
かっちょいー格好していかね?ってわけでよ」
「……かっちょいー??」
三橋「毎日毎日ヤクザ共を一人ずつぶっ潰してたら、なんかアイツらの着てるスーツかっけぇなーって思って。何着かパクってきた」
伊藤「いやまてまて。は??一人ずつぶっ潰してたってなに??」
どこからともなくヤクザスーツを
取り出してきた三橋さんはお兄ちゃんの質問に
面倒そうな顔をしつつも答える。
三橋「だってアイツら拳銃持ってんだぜ?
素手でボコりにいっても人数不利だしチャカ持ってるし」
「拳銃?!お兄ちゃん知ってたの?!」
伊藤「いや……俺が喧嘩した時は持ってなかったし、今井に話聞いたときも言ってなかった……」
三橋「え、まさかお前一人で素手で乗り込むつもりだったの?それで勝てるとでも?」
伊藤「ぐぬ……」
三橋「アヒャヒャバカだねお前〜!お前みたいな相棒持つのも苦労するぜ〜!!」
伊藤「くそ……めちゃくちゃイライラするけど懐かしくて不思議な気持ちになってる……」
「私もだよお兄ちゃん」
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
