にひゃくじゅうはち！！ ページ22
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三橋さんに慰めてもらって、
ようやく不安が和らいだ時、
お家の電話が鳴った。
相手は、椋木先生。
電話を代わり、何度か頷いた三橋さんは
最後に私と目を合わした───
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病室の前までやって来ると、
一人でソファーに座っていた椋木先生が
落ち着かない様子で立ち上がった。
椋木「遅いぞお前ら!俺は、待ちくたびれたぞ!」
三橋「ああ一人で怖かったのか」
椋木「そんなこと全然ないと言いたいところだが嘘をつくと幽霊にとり憑かれそうなので素直に言おう。怖かった」
「……お兄ちゃんは?」
『伊藤が意識不明で運ばれた』と
電話をしてくれた椋木先生は、
ズボンのベルトを持ち上げながら
チラリと病室の方を伺う。
椋木「すぐに意識を取り戻したそうだぞ。
ただ怪我が酷いなぁ」
「……っ」
椋木「ほんとお前たち今度はヤクザと絡んでんの? やめてよぉーヤクザぁー。怖いよぉー」
三橋「……」
椋木「……あー、うん。ってことでムッくんは帰るからね。あとのことはよろしくね」
すぐに椋木先生が居なくなると
三橋さんは私の方を少し見て、
「入るぞ?」と聞いてきた。
しっかり頷いて、扉をスライドさせる。
伊藤「……A!」
そこには、包帯巻き巻きされたお兄ちゃんが。
最後に見た時とあまりにも姿が違いすぎて
かなりショックだったけど、
お兄ちゃんが私の方を見て
名前を呼んでくれただけでホッとしてしまった。
「っこの、バカ兄貴っ!!」
伊藤「ご、ごめんA〜」
「どんだけ心配させたら気が済むの?!
怪我するなって言ったのにこんなに怪我してさぁ!!」
伊藤「でもほら、すぐ治る怪我だし!」
「そういう問題じゃないの!!」
抵抗できないお兄ちゃんのほっぺを
思いきりつねると「いひゃいよぉ」と
泣き言をこぼす。
暫くして、腰を下ろした三橋さんが
真剣な表情で本題に入った。
三橋「で? 何があった」
伊藤「……今井をボコった月川って奴。
マジで強いぜ。あと相良も一緒だったな」
「……」
伊藤「あと月川はずっと俺たちを探してたらしいが
智司が黙っててくれたらしい」
三橋「へぇ。それは傑作だな」
……相良さん。
片桐さんもいないしやけに何も聞かないなぁとは
思ってたけど、
まさかヤクザと絡んでたなんて……。
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
