ひゃくろくじゅうに！！ ページ15
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待ち合わせ場所の駅のベンチに座っていると、
「お待たせ〜」という緩い声が聞こえた。
顔をあげれば懐かしき紅野さん。
私服に着替えたらしくて、
お洒落なダウンを着ている。
紅野「やービックリしたよ。
家に帰った瞬間電話かかってきてしかも
Aちゃんだったからさぁ」
「突然呼び出してすいません……
この間のウサクマのお店を教えていただきたくて」
そう、私は平日の夕方に紅野さんを
呼び出して一緒におでかけしてもらうよう
頼み込んだのである。
紅野さんはめんどくさそうな態度は
チラリとも見せず、
むしろ「今から東京来たら帰るの遅くならない?」
と心配してくれた。
紅野「あのシスコン野郎は?
心配しすぎて過呼吸になるんじゃないの?」
「ちゃんとメモ残しましたし大丈夫です。
早くいきましょう」
紅野「なに怒ってんの」
「怒ってないです」
紅野「ちょっとー。勝手に歩いたら迷子になるよ」
まずはちゃんと説明して、と
もっともなことを言われてしまい、
紅野さんに正論言われるのは釈然と
しないけれど渋々経由を伝えた。
「……で、三橋さんがムカついたので遊んでやろうと」
紅野「ああ、構って欲しかったんだ」
「そうじゃないですっ!!
私だって一緒に遊ぶお友だちくらいいる
っていうのを教えてやろうと思ったんです!!」
紅野「お互いに素直じゃないねぇ。
……ああ、付き合ったの?」
「えっ?!」
紅野「ふーん。
前に見たときはそんな素振り微塵も見なかったけど。
あーでも三橋の方は分かりやすかったかな」
歩こっか、の合図に私も歩き出す。
さすがは東京。
ビルが高すぎて首が痛い。
紅野「俺が言うのもなんだけど、
付き合ってんなら男と遊ばない方がいいよ」
「なんでですか。お友だちみたいな関係じゃないですか」
紅野「男女の友情には色々意見が別れるの。
てゆか、三橋は特に俺と遊んでるって
聞いたらまた学校来そうで嫌だし」
「……ごめんなさい、迷惑でした?」
紅野「まさか。いつでも誘ってって言ったのは俺じゃん」
ナチュラルに肩を引き寄せられた。
後ろから太めの男装がズンズン通りすぎていく。
……谷川さんといい勝負の彼氏力。
紅野「ま、今は三橋のこと忘れてさ。
俺と東京観光楽しもうよ」
.
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作者が紅野さん書きたかっただけです!!
お付き合いくださいませ……(;o;)
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天孤 - 現実は本当に甘くないんですね〜 (2019年8月2日 14時) (
レス) id: 7eedb3b556 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - そうだね！見よう！泣くマジ泣く (2018年12月16日 20時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - カ……カナリヤ…………私だって……こんな激辛な現実は見たくない!でもしょうがない……残された時間で私たちが出来ることを今一度考えて楽しく『今日から俺は!!』見よう!………泣いても笑っても最後だから………。 (2018年12月16日 18時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - やめて！！！現実を突き止めないで！！！！！！！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - やだ………明日で今日から俺は!!が終わっちゃう…………… (2018年12月15日 22時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月1日 12時
