もしも君が彼氏なら,6 ページ6
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▽三橋貴志さんの場合
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三橋「はーぁ、京子ちゃんも明美ちゃんもほんっと可愛いよなぁ」
「……」
彼氏が、他の女子をべた褒めしてて
それを聞かされてるんですが殴っていいでしょうか。
「……可愛くなくてすいませんね」
三橋「んだよ拗ねんなって」
私が不機嫌だとなぜかご機嫌になる三橋さん。
ますます私はイライラしてくる。
頭を撫でようとして来た手を払って
席から立ち上がった。
「もういいです。一人でお昼食べてきます」
三橋「は?!なんでだよ!」
「他の女子べた褒めしてるのを聞きながらご飯なんか食べたくねぇってんですよ!!」
三橋「それはお前のヤキモチだろ!!」
「はあぁ?! 調子のんないでくださいよ馬鹿なんですか?!」
三橋「んだとテメェ今何て言った?!」
三橋さんもガタン!と立ち上がって言い合いが
始まれば、教室の視線がいよいよ集まってくる。
しかし私の怒りはそれすらどうでもよかった。
「何がしたいのか分かりませんけど毎日毎日あの子は可愛い、あの子は胸がでかい、喧嘩売ってますよねぇ?!」
三橋「んなつもりはねぇって言ってんだろ!!」
「じゃぁなんですか?!」
瞬間、「うぐ」と言葉を飲み込んだ。
何か言おうとして口をパクパクさせて
落ち着きがない。
「……なんですか。文句あるなら言ってください」
三橋「……お前が、その………他の女の子のこと喋ったら、不機嫌になるのが……」
「面白いんですか?」
三橋「ちげぇよ!………………可愛いんだよ」
「……は、」
どういうこと、それ。
意味が分からないけど突然の「可愛い」に
私の顔は一瞬で熱くなる。
三橋さんも、よく見れば顔が赤かった。
三橋「だからッ、お前が不機嫌になんのが、か、可愛いから、」
「……私の不機嫌が可愛いんですか?」
三橋「だってお前、俺が別の女の子の話してんのが気に入らねぇんだろ」
「………別に」
三橋「分かりやすいよ、お前」
だからさ、とさっき振り払った大きな手が
優しく頭の上に乗る。
くしゃっと軽く撫でて、目が合うと
ふっと柔らかく微笑んだ。
………悔しいくらいにかっこいい。
三橋「………可愛くて仕方ねぇんだよ」
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素直になれない彼氏×素直になれない彼女
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最後はあえてAちゃん目線。
もしもシリーズでした。
三橋さんはいずれ付き合うから(?!)
本編でたっぷりいちゃつかせてあげましょう。
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Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ!修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか!? (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です!リクエストありがとうございます(*´∀`)続編で書かせていただきます!! (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀`)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年11月20日 21時