検索窓
今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:290,366 hit

君を想うゆえ,4 ページ12

.



うー……気持ち悪い……。



放課後の帰り道、
私はダル思い体をずるずる引きずって
一人で帰っている。



後ろから二人分の足音が聞こえるから
恐らくお兄ちゃんと、誰かがつい来てるんだろうけど、

私は意地でも喋る気はないので振り返らない。





「はあ……でもやっぱ理子さんに言われたときに帰った方が良かったのかなぁ」



熱のせいで頭がぼーっとする。


……お兄ちゃんは心配して私に
休むように言ってくれたのに、

嫌いって言っちゃたなぁ……。



三橋さんの白衣で頭いっぱいいっぱいだった気がする。

……でもなぁ。

私が謝るのもなんか悔しいんだよなぁ……。




谷川「A、どうした?」

「谷川さん……」



ふと、前から谷川さんが心配そうに
近寄ってきて、おでこに手を当てて顔をしかめた。



谷川「熱あんじゃん。お前の後ろにコソコソ伊藤たちが付いてきてるけど、呼ぶか?」

「いいです……」

谷川「……喧嘩してんの?」

「………」

谷川「さっさと謝ってやれよー?
お前の兄ちゃんシスコンなんだからさ」




そう言いつつナチュラルに私の鞄を持ってくれた。

ペースも私の遅さに合わせてくれてる。


………彼氏力高いな相変わらず。





「でもなんか、謝るのも悔しくて……」

谷川「そんなこと言ってると、一生話せなくなるぞ?
見る感じお前が伊藤避けてるみたいだし、
アイツからは謝れねーよ」

「……」

谷川「今日帰ったら仲直りしてやれ。な?」

「……はーい」






谷川さんに諭されたら、
なんか色々馬鹿馬鹿しく思えてきた。


今はとにかくしっかり風邪を治して、
三橋さんの白衣はまた別の機会に構えておこう。




「……そういや谷川さん、今日は一人なんですね」

谷川「今井さんと喧嘩して一方的に避けられてる」

「……仲直りしてくださいよ」

谷川「お互いにな」









.









三橋「おいおいなんだありゃ。
谷川に良いとこ持ってかれたぞオイ」

伊藤「谷川ぁ……! ありがとうなぁ……!!」

三橋「くそっなんでアイツは俺の言うこと
聞かねぇのに谷川の言うことはすんなり聞くんだ!!」

伊藤「日頃の行いだろ」

三橋「うるせぇウニ頭!!つかなんで喧嘩したんだよ!!」

伊藤「俺だってよくわかんねぇんだよ!!」









.






いかがでしたでしょうか……
果たしてリクエスト通りになれたのか、
まったく自信ありません。

今年はサンタさんに文才を貰えるよう
頼んでみます。






.

良薬口苦し,1→←君を想うゆえ,3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (310 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
471人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ!修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか!? (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です!リクエストありがとうございます(*´∀`)続編で書かせていただきます!! (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀`)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年11月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。