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「……」
「……」
き、気まずい…。
二人で洗濯物が洗い終わるのを
待っているんだけど、
もう無言の時間が五分も続いてる。
「も、もう洗濯終わったかな〜?」
「あと15分」
「です、よね…」
渡海先生からいつも以上にどす黒いオーラが見えます。
逃げたくても逃がしてもらえそうにない。
本人様はベンチに深く座って
白衣にポケットを突っ込みながら座ってる。
二人用ベンチだけど私が座ると
狭くなっちゃうから私は立っているけど。
「…おい」
「はい?」
「……座れば」
「えっでも、狭くなっちゃうし」
「座れ」
「はい」
圧力に勝てず、出来るだけ端に積めて座った。
それでも股が触れてしまう。
こんなことで簡単にドキドキする私って
ほんっとなんというか……。
「……俺のこと、避けてた?」
「え?」
先生が、私に聞く。
いつもは無愛想なくせに
なぜか今は……
甘えられてるような、怖がられてるような。
そんな彼。
驚いて先生のほうを見ても
遠くのほうを見てるから目線が合わない。
「避けて……ました」
「……なんで」
「それは…その…」
「言えよ」
「……先生が、忙しいのかなって」
「は??」
ちがう。そうじゃなかった。
あの日たまたま1回スルーされただけだけど、
でも、私は、それがすごく傷ついて……
「悲しかったです…。先生に無視された時……」
「無視?」
「忙しいから邪魔しないようにしなくちゃ
っていうのは建前です……」
また無視されるのが怖かった。
話しかける勇気が無くなった。
きっといつか向こうから話しかけて
くれるんじゃないかって。
きっと私はそれを待っていた。
だけどそれが、この人を傷つけてしまっていた。
私が嫌だったことを仕返ししてるようなものだ。
「……っ、渡海先生。ごめんなさい。
たくさん、避けて……っ」
「……なんで」
「だって、渡海先生……」
ふわっとした優しい手つき。
温かい手のひらが私の頬に触れる。
慣れてるような、ぎこちないような、そんな風に。
「……一番始めに傷ついたのはAだろ」
「………、せんせ…」
「ごめんな。」
渡海先生は悪魔なんかじゃなくて、
いつもみたいな意地悪で企んでるような顔じゃなくて、
一人の男の人が、私に笑っていた。
悲しそうに眉を下げて。
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みーこ(プロフ) - 可愛い、この二人萌える〜 (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - くまちゃんさん» ありがとうございます！そう言ってもらえてとてもホッとしております(*^^*) (2018年9月25日 7時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
くまちゃん(プロフ) - ドキドキが止まりませんー！ (2018年9月24日 9時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ひまりさん» ひまりさん！コメントありがとうございます！！なかなか難しそうなんですね……！周りのかたはセンスがよくてちょっと背景変えるのが怖くなってきました(笑)なれてきたら変えてみようと思います！教えてくださり、ありがとうございました！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミウさん» はじめまして(’-’*)♪コメントありがとうございます！そうなんですよね、悩みに悩んで結局白にしちゃいます笑笑 しっくりくんですよねぇー笑笑 (2018年8月16日 17時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年8月4日 11時
