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渡海先生とまともに喋らない日が続いた。
正直、姿を見つける度に辛くなって
逃げ出してしまっている。
すれ違うときもわざと下向いたり。
気まずいから、仮眠室にも通わず
近くのコンビニでお昼を済ましたりした。
最近は自分でお弁当を作ってる。
「……はぁ」
渡海先生とこのままじゃだめって分かってるけど
仲直りの仕方が分からない。
そもそも喧嘩してる訳でもないし。
どうしてこんなに気まずくなっちゃったんだろ……。
「……渡海先生、今何してるのかな」
オペ室か仮眠室、だろうなぁ。
変わらず毎日みんなから怖がられて、
きっと今日も……一人で、歩いてるのかな。
渡海先生は私がいなかても平気な人なのだろう。
年上だし。悪魔だし。
そんな風に悶々と巡らせながら歩いていたのが悪かった。
階段の一段目を思いきり踏み外し、
体の重心が前に倒れる。
「う、わっ?!」
手すりに手を伸ばしたいのに両手で持っていた
洗濯物篭のせいで間に合わない。
頭のなかは案外冷静に現実を受け入れようとしていた。
……こんなことになるなら、
渡海先生のところに行けば良かったな。
──お腹に、腕が回った。
「っ馬鹿か……!」
視界に映る白衣の腕。
少し焦った低い声。
振り返らなくても分かる。
「……渡海せんせ……い……?」
「……なに」
ため息混じりの返事。
彼の手を借りながら体制を整えて
向かい合うように立つ。
綺麗な顔。眉間にシワをよせて、こちらを睨んでて。
「なんで……」
「……暇だったから、それ。手伝いに来た」
私の手元を指差す。
こんなの、一人で持てるのに。
「……ありがとうございます」
「……ん」
絡まりながら、ほどきながら。
今まで喋れなかったぶん言葉が出てくるのは遅くて。
それでもやっぱり、私はこの人が好きだ。
なんでか分からないけどそれだけが嬉しくて
なんでか分からないけど涙が出そうになった。
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洗濯物+人の重さを片手で支えた渡海先生^_^;
なんて特に深く考えずに読んでくださいね笑
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みーこ(プロフ) - 可愛い、この二人萌える〜 (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - くまちゃんさん» ありがとうございます！そう言ってもらえてとてもホッとしております(*^^*) (2018年9月25日 7時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
くまちゃん(プロフ) - ドキドキが止まりませんー！ (2018年9月24日 9時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ひまりさん» ひまりさん！コメントありがとうございます！！なかなか難しそうなんですね……！周りのかたはセンスがよくてちょっと背景変えるのが怖くなってきました(笑)なれてきたら変えてみようと思います！教えてくださり、ありがとうございました！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミウさん» はじめまして(’-’*)♪コメントありがとうございます！そうなんですよね、悩みに悩んで結局白にしちゃいます笑笑 しっくりくんですよねぇー笑笑 (2018年8月16日 17時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年8月4日 11時
