situation (ページ3)

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それからは、何気ない話や
しょうもないことを話して笑った。

にしても質問ばっかりしてくる。

俺よりも酒に弱い康二は
耳と頬をほんのりと紅くさせている。

その姿に、今俺だけが康二を独占しているのだという謎の優越感に駆られた。

ホント考える程のことじゃないけど。

「ん～…照君？」

「どうしたー？」

「照君の通ってるジムどこ～？
俺もなぁ～、同じとこ行きたいんよ」

ジム？突然どうしてそんな事聞くんだろ。

いやっ、通いたいって言ってくれるのは
無論嬉しいんだけどさ。

俺のとこは確かに、トレーナーさんが
親身になってくれるから良い。

「……◯◯って名前。今度俺と一緒に行く？」

「えっ！あー…そうやな、
それが俺的に有り難いかも」

もし通うんだったら、
ジムでも康二と2人になれるんでしょ。

俺………死ぬの？(笑)

こんなラッキーなこと無い。

「あとぉ～、行きつけのお店とか好きな食べ物とかっ！照君のこと…もっと知りたい」

「さっきから俺のことばっか。
そんなに聞いても楽しくないでしょ」

今までテーブルに顔を置き、
いかにも〝酔ってます〟な康二。

にも関わらず酔いが覚めたように
素早くテーブルから顔を上げた。

………そんなに驚く？

「いいやっ！何とな～く？よく考えたら、照君のこと何も知らんな思っただけや」

「………でも、質問ばっかしてない。
別に良いんだよ？けど…俺はつまんない」