situation (ページ4)

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「………ご、ごめん……」

すぐに謝っちゃう。そして落ち込む。

〝つまんない〟は言い過ぎたか。

「俺こそ…ごめん。俺のこと知りたいって思ってくれるのは嬉しいよ。言い過ぎたな」

「……いや、大丈夫。その代わり、
照にぃも俺に聞きたいこと無い？」

「……俺？」

康二に聞きたいこと……聞きたいこと……。

あっ、この際だから、聞いてみようかな。
恋人とか好きな人いるのか。

〝いる〟って言われた時の
覚悟はしておこう。

「じゃあ……好きな人とか、いるの？」

「好きな、人？んー……おるで」

「っ、そうなんだ。まあそうだよな。
この年になったら1人位いるよな……」

あぁ、やっぱいざ
本人の口からそう言われると、衝撃は大きい。

「どんな人なの？その…相手の人」

「えぇー、言うん？(笑)。んっとなぁー、俺よりも背が高くて、頼れて優しくて一緒に居って楽しくてもうとにかく大好き」

「………へぇー、
その人は…康二に好かれて幸せだな」

好きな人の話をしている康二の顔は
この俺にも分かる可愛さで。

その人に嫉妬する。

「付き合ってるんじゃないの？」

「………ううん。俺の絶賛片想いやで。付き合ってる人いるか分からんけど。
俺以外の人とお似合いやから、きっとその人のことが好きなんやと思う」

さっきとは裏腹に悲しそうな顔をして。

俺………その相手だったら
絶対康二と付き合うけどな。