Life４０＊。 ページ44
カルマside
風呂からも上がり、飲み物でも買いに行こうと自動販売機を探して旅館の廊下を歩いていた。
自販機の近くまで行くと、人影が。
あの黒髪セミロングは…神條さんかな。
うーん、うーんと腕を組んで悩む彼女は優柔不断なのだろうか。
なかなか決まらない彼女の背中を押すかの様に、俺はレモン煮オレのボタンを押す。
ガコンっ、という音と共に落ちたレモン煮オレ。
ボタンも何も押していないのに勝手にお金が支払われ、飲み物が落ちてきた事にびっくりしたのか、少し肩を揺らした神條さん。
『あ、カルマ君…』
「やっほー、神條さん。…っとー、はい。」
レモン煮オレを手渡すと、如何にも[不味そう]と言いたげな表情。
「それ、意外とさっぱりしてるから飲みやすいよ」
そう言うとそういう問題じゃない！と、叫ぶ。
「いやー、結構悩んでたみたいだからさー」
『なんで思ってる事…』
声に出てること自覚して無いのかな…。
「えー？だって声に出てるし」
『えっ…マジかー…』
「うん、マジだよ。」
どうやら自覚は無いらしい。
余程の天然なんだろう。将来詐欺師にでも捕まって多額の金を請求されるのではないか。
それにしても先程から神條さんの表情はコロコロかわる。
ふっ、と笑うと、何笑ってるの！と怒り、ぽかぽかと叩いて来るけれど、全然痛くない。
この場の空気に耐えられなくなったのか、神條さんはこう言った。
『あ…邪魔だったでしょ？ごめんね！すぐ退くから…』
そして去ろうとする神條さんの腕を掴み俺は、
「待って＿＿＿俺の、選んでよ」
そう口走っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霜咲深夜 - す、すごい!!めっちゃ気に入りました!!萌えをありがとうございます!!! (2018年12月22日 11時) (
レス) id: b652c0633d (このIDを非表示/違反報告)
雪見(プロフ) - 海鎖さん» １日中ずっとおふとぅんの中に居たら治りました笑 あ、合ってましたか！良かったー…（） いつも応援コメント有難うございます！ (2017年1月7日 20時) (レス) id: 21808aae1e (このIDを非表示/違反報告)
海鎖(プロフ) - 体調不良?!大丈夫ですか？スペル合ってますよwあまり無理をしないように、頑張ってください(( (2017年1月5日 0時) (レス) id: 86dca6a1ed (このIDを非表示/違反報告)
雪見(プロフ) - 葵@業と渚ラブ☆さん» 有難うございます！！ (2017年1月1日 22時) (レス) id: 21808aae1e (このIDを非表示/違反報告)
葵@業と渚ラブ☆ - 続き気になります。 更新、頑張ってください。 о('∀'*)_ (2017年1月1日 21時) (レス) id: 8b03e98378 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪見 | 作成日時：2016年10月22日 0時
