【暗殺教室】【歌い手】I sing and dance. In this classroom…！【踊り手】

Life４１＊。 ページ45

「＿＿俺の、選んでよ」


気付けばそう口走っていて、気恥ずかしくなってくる。



了承も得ないまま小銭を入れる。



ほら、物凄く怠そうな顔してる。



神條さんはそれでも決めてくれるようで。

そういう所は優しいんだろうな…。



えっと、えっと、とか言ってずっと悩んでる。
なんでもいいのにね。

なかなか決まらないから少し問いかけてみる。



「ねー、まだ決まんないの？」

『ちょ、ちょっと待って！！』



少し急かしてみると凄く焦っているのが分かる。


それが俺の悪戯心に火をつけたのだろうか。




「１０秒以内に決めてくれないと命令、するよ？」



そう言ってみると神條さんの唖然とした顔が見えた。



「１０、９、８…」


『！？え、ちょっと待ってよ！！』


「７、８、９…」



静止の声を無視してカウントダウンを進める。





「４、３、２…」


『あああああ！じゃ、じゃあもうこれでっ！！』



そして神條さんはそれを押し付けて、何処かへ走り去ってしまった。




何を買ってくれたのか…見るとレモン煮オレ。



相当焦ってたんだろうな…何も命令する訳ないのに。




戻ろ…と呟き、俺は大部屋に戻ることにした。

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