ストーキング!!21 ページ26
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IHは赤点補習日と被っていて、それを回避出来なければ試合出場もままならないらしい。
私にプレイを見て欲しい、といった張本人はその時の覇気は全くなく。
ただ先生から返されるテストの点を怯えながら見て、それを見ては安堵しての繰り返しだ。
「見てみて!香川っち!!現代文74点!」
「はァ?俺の数学Aには負けるね、78点をナメるな」
…いつかのどんぐりの背比べよりも遥かにレベルが高い。そういえばテスト期間に入ってから、黄瀬くんの勢いに負けないようにって香川くんも勉強してたなぁ。
「明石〜」
『はい』
武内先生に日本史のテストを返される。
「…クラス1位だぞ、流石だな」
『ありがとう、ございます』
学年1位ではなかったか。
目に映った数字は95だった。
そして私が席に戻れば比較的席の近い石井くんに、なぜか答案用紙を覗かれた
「…うお、明石スゲ」
『そうかな?』
「凄いっていうか、凄すぎて引くというか…」
石井くんも勉強はできる方なのに、私に気遣ってくれるようだ。
実際彼の答案用紙も9が見える。
恐らく90点台なんだろう、私とそう変わらないのだね。
『謙遜は止して、点数はそう変わらない』
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作者名:石蕗。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tsuwa/
作成日時:2016年1月10日 13時