兵長のヒトメボレ２【リヴァイ】

#56 ページ8

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「っおい…やめろ。」








女の手が俺のシャツを捲った。








「…どうして？こんなに湿ってるじゃないですか。Aさんも、こんな状態で放っておくなんて、気が利かないんですね。」

「…おい、それ以上Aを悪く言ったら二度と喋れねえようにするぞ。」








Aに看病してもらって体はかなり

楽になったはずのに、コイツの所為か、

また気分が悪くなってきた。






服を脱がされているのに、

抵抗する気力もねえ。









「…息、荒くなってるけど大丈夫です？まさか、部下に服を脱がされて興奮してるんですか？」

「……失せろ。」









てめえの所為だろうが…









「前は突き飛ばしてきたのに…抵抗する力も無いんですか？ふふ、可哀想ですね。人類最強の男がこんなに弱ってるところを見られるなんて、興奮しちゃう…」









ソイツはタオルを右手に持った。



左手で俺の肩を撫で、

その手を指先に向かってゆっくりと滑らせる。









「綺麗なカラダ…」

「…おい、妙な事をするな。気持ち悪い。」

「何が妙なんですか…？拭こうとしてるだけじゃないですか。変な事想像しちゃいました？」









この女はしつこい。



告白だって、大体の奴は一度断ったら

もうしてこないが、こいつは違う。



普段の俺なら力尽くで追い返せるが、

生憎この状態だ。そんな気力もねえ。

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