兵長のヒトメボレ２【リヴァイ】

#77 ページ29

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話し合いが終わり、Aはお手洗いに

行くと言って部屋を出て行った。







「おい、お前。」

「私…ですか？」







ナイルの側近に声を掛ける。







「Aの事をジロジロ見ていやがったが、一体何のつもりだ？」

「はは、何でもないですよ。綺麗だったので、つい。」

「てめえ、Aに手を出すなよ。」







ソイツは俺の言葉には応えず、

頭を下げて出て行った。








「チッ…」

「リヴァイ、どういう事だ？」

「知らねえよ…おいナイル、アイツは何者だ。」









まだ部屋に残っていたナイルに声を掛ける。








「ルカの事か？何者と言われてもな…数年前に俺の側近になった。優秀な奴だ。」









どうも気に食わねえ…



Aに気があるのが明らかだ。






Aはこの任務が任された時、

ナイルもいるのかと尋ねた。





Aが知りたかったのは、

ナイルが居るかどうかではなくて、

ナイルの側近が居るかどうか、

だったのではないか。





俺の補佐が同行するんだから、

ナイルの側近も当然その場に居ると

考えるのが妥当だろう。








「…ナイル。ルカという奴は何歳(いくつ)だ？」

「曖昧だが、恐らくお前の補佐より4つ程上じゃないか？」








4歳差であれば、

訓練兵時代も2人は被っていない。




一体、どういう関係なんだ？

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