兵長のヒトメボレ２【リヴァイ】

#66 ページ18

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壁外調査の日はあっという間にやって来た。



兵団内の空気がピリついている。






朝早く、リヴァイが部屋を出ていくのを見送る。







「おい、そんな顔をするな…安心しろ、俺は死なねえよ。」

「わかってる…けどっ」







今まで、壁外調査の日に

こんな気持ちになった事はなかった。





誰かを壁外で失う怖さなんて、

考えたことなかった。





ねえ、リヴァイはいつも

こんな気持ちだったの…？







「いってらっしゃい。」






リヴァイの目を見て笑った。


笑えてた、と思う。






「ああ。留守番頼んだぞ。」






リヴァイは私の頭を軽く撫でると出て行った。






兵士長室にひとり残されると、

部屋が広いからか、リヴァイが居ないからか、

急に心細くなって、書類仕事に没頭した。





私は留守番だから、

ミケさんやハンジさんの業務も引き受けた。





暇だときっと、

リヴァイの事ばかり考えてしまうから。

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