兵長のヒトメボレ【リヴァイ】 (ページ5)

今日:16 hit、昨日:28 hit、合計:94,660 hit

#04 ページ5

.

その足で団長室に向かった。

「おい、エルヴィン。Aを俺の補佐にしろ。」

「以前から言っているが、本人の了承がないと無理だ。」

チッ…役立たずめ。

職権を行使すれば良いだろうが。

「何故それ程Aに拘る？」

「ああ？そんな事訊かなくても分かっているだろうが。」

苛々する。

気付いているくせに、コイツはそうやって

俺を揶揄っては面白がっている。

「逆に何故アイツはミケに拘るんだ？補佐なんて誰のでも一緒だろう。」

「ミケはリヴァイと違って、寛大で気が利いて大人だからじゃないか？それにあの二人は息ぴったりだ。」

チッ…うぜえ。

「…俺が、寛大で気が利いて大人な男になればアイツは俺の補佐になるのか？」

「可能性はあるんじゃないか？」

分かったよ。

なってやろうじゃねえか。

「それにしても、公私混同なんてリヴァイらしくないな。」

「任務はちゃんとする。手も抜かないと約束する。何せ俺は、あいつのことに関しては余裕がねえ。」

「はは、そのようだな。」

クソ…馬鹿にしやがって。

俺は団長室を後にした。